農水省、アワビのキセノハリオチス感染症を確認

      執筆者:編集部2

農林水産省は、3月2日、財団法人鳥取県栽培漁業協会が陸上施設で生産中のクロアワビ種苗からキセノハリオチス感染症に感染したのを確認した。キセノハリオチス感染症とは、アワビ類に摂食障害や衰弱、死亡を起こす病気のこと。感染が認められたクロアワビの種苗は出荷されておらず、当該種苗及びその親貝、約13000個を3月3日に焼却処分された。また、他の水槽のクロアワビ種苗についても、当面の間、種苗の移動を自粛し、検査する。なお、アワビ種苗に死亡率増加等の異常は見られず、本感染症はアワビ類以外の魚介類や人に感染しない。また、今後は、感染実態の把握及び感染拡大の防止のため、本疾病について鳥取県を含め全国的な調査を行い、必要な対策の確立・実施を図る。