さかな消費量10年間で21%減少、食肉に抜かれる

      執筆者:編集部

魚介類の消費量は平成11年度をピークに年々減少を続けており、この10年間で21%の減少となった。一昨年のデーターによると食肉にも抜かれ、その差は過去最大の8,9gとなっている。さかな離れの理由は調理に時間がかけられないというのが最も多く、さかなの生臭さ、ぬるぬる感、食べにくいなど数多くある。一方、世界的に見るとさかな消費量は大幅に増えており、アメリカ、EUなどはこぞってさかなを食べ始めている。中国にいたっては約5倍と大幅に伸びており、さかな消費大国日本も中国に返上しなければならない状況になってきた。また、さかな離れの大きな原因は食べにくさ、調理が面倒ということもあるが外食産業の影響も見逃せない。ファーストフードやファミリーレストランのメニューには魚料理が極端に少ない。生ものの管理が難しいのか、肉、ハム、ソーセージやパスと管理しやすい食材が中心となっている。家庭でも同じで、生臭いさかなを敬遠がちだ。四方、海に囲まれている日本、資源の少ない日本、再度、さかなを見直してはいかがか。