農水省、過去の非食用米穀等の不適正流通に関する調査結果を公表

      執筆者:編集部2

農林水産省では、カビ発生のため非食用とされたMA米82トンが飼料用として処理されず、そのうち19トンが食用(加工原材料用)に横流しされていた問題について、平成22年7月22日に非食用米穀の不適正流通事案を公表し、調査を継続していた。その結果、当該事案と同じ加工業者(協和精麦株式会社)から飼料用に処理加工したと報告されていた非食用米穀(3073トン)が飼料用に処理加工されず、不適正に流通していたことが判明した。 また、平成20年の事故米問題の発生時における調査で、関係帳票類が廃棄され確認が困難とされた非食用小麦(カナダ産デュラム小麦622トン)と、警察に告発を行ったことに伴い調査を中断していた非食用米穀(141トン)について再調査を実施。その結果、いずれについても飼料用に処理加工されず不適正に流通していたことが判明した。このため、農水省は、関係事業者に対し、輸入米麦の取扱資格制限等の処分を行うと共に、非食用米穀の事業者間における転売を防止するため、米穀の出荷販売業者等に対する立入検査の実施や新たな米穀の流通監視体制の構築を図るなど、適正流通の確保に万全を期すとした。