日本チェーンストア協会「5月の販売概況」発表

      執筆者:編集部

日本チェーンストア協会は会員企業60社、8,006店舗における5月度の販売動向を発表した。総販売額は10,567億円、店舗調整前103.6%・店舗調整後98.6%。5月度は例年より早い梅雨入りや月末の台風の影響による大雨などの天候不順に加え、野菜の相場安、水産品の不調、震災後の特需の反動から食料品の動きが鈍かったこと等から、総販売額の前年同月比(店舗調整後)は2カ月連続のマイナスとなった。商品別の動きでは、農産品は野菜は、ばれいしょ、きゅうり、なすは好調だが、相場安で白菜、キャベツ、トマト、レタス、ピーマン、だいこんは不調。果物は、かんきつ、りんごは好調だが、バナナ、イチゴは不調。畜産品は鶏肉、豚肉、牛肉は好調。切り落とし、カレー用などの動きがよい。ハム・ソーセージは好調。水産品は鮮魚は震災による水揚げ不足から不調。わかめ、貝類も不調。冷凍エビは好調だが、冷凍ボイルホタテ、冷凍イカは不調。魚卵、開きもの、塩サバは好調だが、ちりめんは不調。惣菜は温惣菜は焼物、中華は好調だが、揚物は不調。冷惣菜はサラダなど洋惣菜は好調だが、和惣菜は不調。寿司・米飯の動きは鈍かった。その他食品はミネラルウォーター、袋ラーメンは好調だが、震災後の特需の反動から米は不調。ベーカリー、冷凍食品は好調だが、インスタントコーヒー、牛乳、ヨーグルトは不調。天候不順によりアイスクリーム、冷麺、豆腐等の涼味商品は伸び悩んだ。