サッポロHD 連結決算は営業増益

      執筆者:編集部

サッポロホールディングス(サッポロHD)は2月10日、2011年12月期決算について発表した。連結売上高は前期比16・7%増の4540億9900万円、営業利益が同22・6%増の188億8300万円、経常利益が同17・3%増の168億700万円、当期純利益が同70・6%減の31億6400万円となった。売上高は国内酒類、外食事業が東日本大震災の影響で苦戦した一方で、飲料事業は前の期を上回り、4月から連結対象のポッカグループの寄与もあり増収、営業利益は国際酒類事業などを除く各事業が増益となり、グループ全体で増益となった。当期純利益は資産除去債務による会計基準の適用や、震災に伴う損失などが響き減益。国内酒類事業では仙台と千葉工場が震災で被災したため、「ヱビスビール」「黒ラベル」「麦とホップ」などは伸びたが他が苦戦しビール販売数量は前期比93・3%、ノンアルコールビールテイスト飲料「プレミアムアルコールフリー」は計画を大幅に上回った。ワイン事業は輸入ワインや国産ワインとも好調に推移、焼酎事業も「トライアングルジンジャーハイボール」などが寄与し増収増益となった。