アサヒ「カルピスの全株式を取得し飲料シェア3位へ」

      執筆者:編集部

アサヒグループホールディングスは5月8日、味の素の100%子会社であるカルピスの発行済株式のすべてを取得する売買契約を締結したと発表した。買収価格は1200億円だが、株式価値1190億円に株式取得実行日の10月に手元現預金・運転資本に基づいて追加して30億円が支払われる。また、カルピスが味の素へ少なくとも250億円以上の余剰金の配当を行い、当該金額は減額される。アサヒグループホールディングスの子会社で国内飲料事業を担うアサヒ飲料とカルピスは、2001年に自動販売機の相互販売提携を結び、主力商品の相互販売を開始したほか、07年には共同出資によりアサヒカルピスビバレッジを設立し、両社の自動販売機事業を統合した。今回のカルピスの全株式取得により、今後は国内清涼飲料においてシェア3位を確固とし、国内および海外飲料事業を強化する。