日本百貨店協会「4月の全国百貨店売上高概況」発表

      執筆者:編集部

日本百貨店協会は4月の全国百貨店売上高概況を発表した。売上高総額4,799億円。4月売上の特徴は2か月連続の前年同月比プラスとなった。4月は前年の東日本大震災による自粛ムードから消費マインドが大きく好転したことや、中旬以降の気温上昇などを背景として、この時期主力の春物ファッション商材(衣料品:+2.7%、身のまわり品:+2.7%)に活発な動きが見られ、前月からの回復傾向を維持する結果となった。また、高級時計、宝飾品、輸入特選雑貨等の高額商材(美・宝・貴:+7.7%)が引き続き好調に推移したほか、夏場の電力不足に対する節電意識の高まりからクールビズ関連商品(紳士服・洋品:+6.7%)なども売上を牽引する要因となった。その他、震災後の店舗補修工事で昨年は臨時の営業体制を強いられていた仙台地区が大幅な反動増(+55.1%)を示したこと、前年に新店・増床効果が見られた大阪地区(-3.2%)や福岡地区(-2.5%)は反動減となったこと、訪日外国人は震災や原発事故の風評がやわらいで、売上・客数共に顕著な伸び(売上:+304.1%、客数:+538.8%)を示したこと、などが報告された。