日本チェーンストア協会「4月の販売概況」発表

      執筆者:編集部

日本チェーンストア協会は4月の販売動向を発表した。総販売額は1兆233億円、店舗調整前97.7%・店舗調整後98.1%。4月度の販売総額の前年同月比(店舗調整後)は2ヶ月連続のマイナスとなった。4月の上旬から中旬にかけて全国的に気温が低く、3日から5日には発達した低気圧が春の嵐として全国各地で猛威を振るうなど天候の影響を受けた。下旬には気温が上昇して、全国的に温かい日が多くなった。昨年は自粛ムードであった花見等の行楽需要については、回復傾向が見られた。食料品では農産品は野菜、果物ともに相場高の状況であった。野菜は前年の放射能問題による相場下落の反動もあり好調に推移した。ダイエット効果報道の影響で引き続きトマトが好調。カット野菜、キャベツ、白菜も相場高から好調だった。昨年の相場高の反動で玉ねぎは厳しい状況であった。じゃがいも、きのこも苦戦した。果物はかんきつ、バナナ、イチゴが好調に推移した。りんごは品薄のため不調。畜産品はセシウム問題の影響から依然として牛肉は厳しい状況が続いた。豚肉、鶏肉も不調。昨年は水産品のセシウム含有の懸念から畜産品は好調であり、その反動で不調。相場高の影響から鶏卵は苦戦した。ベーコンは引き続き、好調に推移している。水産品は昨年は震災影響で不振であった反動で、海藻が好調。あさり、ほたて等貝類も好調であった。うなぎは養殖用の稚魚不漁による相場高騰の影響もあり苦戦した。冷凍えびは引き続き不調であった。刺身類の動きは良かった。惣菜は野菜相場高の影響もあってサラダ類を中心とした要冷惣菜が伸びた。和惣菜も好調に推移した。行楽需要から弁当、オードブル類も動きが良かった。米飯は好調であったが、寿司はあまり伸びなかった。