杉田商店「東洋精米機BG無洗米設備を導入」

      執筆者:編集部

(株)杉田商店(本社:埼玉県加須市上高柳、杉田一見社長)は同社精米工場に東洋精米機製作所のBG無洗米設備を新たに導入し、10月1日より本格稼動を開始した。同社は関東一円の量販店や大手生協に米を供給している大手米穀企業で、無洗米についてはこれまで外部に委託加工することで供給を行っていたが、急速な無洗米の販売量増加により、自社工場内に無洗米設備の導入を決めた。東洋精米機製作所の無洗米は製造過程における環境負荷が少ない(CO2排出量が無洗米装置の中で最も少ない)、食味が良く、添加物ゼロで安全・安心。   大幅な省エネ、低コストの実現(BG無洗米装置の消費電力は無洗米装置の全国平均と比べて約4分の1)、BG無洗米の副産物「米の精」による肌ヌカのリサイクルが可能(財団法人日本環境協会が中心に取り組んでいる産官学協働の環境教育推進プログラム「いきものみっけファーム」でも活用)。現在稼動中の精米機をトーヨー製の精米機に入れ替える事で、「サイカ式精米法」の導入が可能になり、旨みや健康効果で注目されている「亜糊粉層(あこふんそう)」を残した「金芽米」などの高付加価値米の生産が可能、といったメリットがある。特に「金芽米」などの「サイカ式精米法」のコメはANAファーストクラス機内食や丸の内タニタ食堂でも採用されるなど、近年著名な企業や施設を中心に広がりを見せており、同社精米担当者も「サイカ式精米法を導入することで他の米穀業者にはできない新しい商品提案や営業展開ができ、差別化により他の米穀企業との価格競争を避けるだけでなく、これからの市場が求めるキーワードである『健康』にも対応でき、顧客満足度を向上にも繋げることができる」と近い将来の導入に向け、大きな期待を寄せている。