伊藤忠食品「東京本社ビル売却と本社移転」

      執筆者:編集部

伊藤忠食品(代表取締役 社長執行役員 濱口 泰三氏)は平成25年9月下旬に東京本社ビルの売却と本社を東京都港区元赤坂一丁目2番7号 赤坂Kタワー15 階~17 階に移転すると発表した。東京本社移転及び譲渡の理由は分散しているオフィスの集約で業務効率化、改善をはかるため。また、経営資源の有効活用を目的としたアセットマネジメントの一環として休止資産となる現東京本社を譲渡することになった。移転先は賃借物件。本社ビル譲渡価格37億円。なお、4月付で大幅な組織変更と人事異動を行い、営業の強化をはかる。

伊藤忠食品は酒類、食品総合商社として明治8年に創業した老舗で、デパート、スーパーマーケット、CVS、酒販店など広範囲の小売業をサポートしている。前身は松下鈴木で本社は大阪。ほぼ10年に一度、経営の大幅な見直しをしており、今回はその布石とも見られる。同社は酒類、食品卸を中心に商品開発を進めているが、昨今はブランド開発やWeb事業にも積極的で、卸をベースにした総合企画、新しい事業開発に取り組んでいる。昨年、開催した同社の展示会は食品業界の常識を覆す展示会として話題を集め、流通業界の風雲児として気にかかる存在になってきた。

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