【8月号】 黒紫で鶏卵大、香り強く、実のギュッと詰まった「寺島なす(てらじまなす)」

      執筆者:編集部2

現在の墨田区東向島のあたりは、かつて寺島村と呼ばれ、ナスの産地として有名でした。蔓細千成といわれる実が沢山つく品種のナスで、味・香り共によく「寺島なす」として知られていました。しかし、だんだんと大型で皮の軟らかい品種に押され、作られなくなっていきました。
 この「寺島ナス」を昨年、墨田区立第一寺島小学校創立130周年記念に合わせて、(公財)東京都農林水産振興財団食育アドバイザーで、江戸東京・伝統野菜研究会代表の大竹道茂と数々の受賞歴のある三鷹市のナス栽培農家の星野直治さんが復活させ、第一寺島小学校の子どもたちが育てました。更に今年は、小金井市や小平市、立川市他などでも志のある農家さんが栽培しています。
 皮が少し硬めですが、熱を加えるととても味わいがあり、ナスの風味を強く感じられるナスといえます。
今回は、油と相性の良い寺島ナスを素揚げにして、ダシに浸けた「寺島ナスの茶せん煮」をご紹介します。

<お知らせ>
● 江戸東京野菜スタディ&カフェ<ミュゼダグリ>
日時:8月29日(日)11:00~14:00 会場:くりやぶね(小金井市本町1-12-6)
参加費:4500円 定員:15名(先着順)
スタディ:「新宿御苑」の物語 新宿御苑広報企画担当 本荘暁子
カフェ:「銀まくわ」「鮎たで」素材解説 江戸東京・伝統野菜研究会代表 大竹道茂
    料理&解説 江戸東京野菜料理研究家 酒井文子
お問い合わせ&お申し込み先
TEL. 090-2423-0831(納所)  FAX.042-387-2820 Mail. museedagri@hotmail.com

☆ 大竹道茂の江戸東京野菜ネット https://fv1.jp/ootake/index.html
  大竹道茂の江戸東京野菜通信http://edoyasai.sblo.jp/
☆ NPO法人日本食育ランドスケープ協会「心と体にやさしい野菜アレンジ」
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