日本赤十字とネスレ「災害時における支援協力」協定締結

      執筆者:shirai

日本赤十字社とネスレ日本は、「災害時における支援協力に関する協定」を締結した。
災害発生時、被災者がストレスを受けることはもちろん、被災者の救護にあたる援助者も災害現場の悲惨な状況を目撃し、被災者に接することで直接的・間接的にストレスを受ける。また、災害時の困難な状況下では援助者それぞれの任務を達成することが容易ではなく、任務の遂行にともなうストレスも援助者に大きな影響を与える。
救助活動を展開する援助者自身やその家族が被災者であることもあり、被災地においては、支援を行う側も絶え間ないストレスや緊張状態にさらされ、援助者は「隠れた被災者」とも呼ばれている。
日本赤十字社は、阪神淡路大震災を契機に「支援者に対するこころのケア」活動への新たな取組みを開始。
平成12年の有珠山噴火災害救護から、被災地での心理的ストレスや精神的ダメージをケアする「こころのケア」を、災害救護活動の重要な柱の一つと位置づけて活動している。
ネスレ日本はこの取り組みに深く賛同。
同協定を締結することで大規模災害時における「支援者に対するこころのケア」の現場へ積極的な物資提供と、日本赤十字社の社会課題の解決に向けた取り組みを支援する。
提供物資は、コーヒーマシン、コーヒー、クリーマー、ペットボトルコーヒー、チョコレート製品、栄養補助食品などを予定。
「支援者に対するこころのケア」ブース(仮)における提供、日赤災害救護実施対策本部要員や救護班員などが、日赤本社及び支部などの災害救護実施対策本部、救護所などで使用することとなる。