ヤンマー「グルテンフリーの米ゲル」本格販売開始

      執筆者:motoe

ヤンマー(本社:大阪市、社長:山岡健人)は、グルテンフリーの新食品素材「米ゲル」の量産化技術を確立し、消費者にも親しみやすく感じもらうため「Rice gelée(以下、ライスジュレ)」と命名。ライステクノロジーかわちで製造し、同社のグループ会社であるヤンマーアグリイノベーションを通じて、12月中旬より本格的に販売を開始していく意向。また、同商品を使った各種商品の開発も行い、今後ウェブサイト「premiummarche.com」においてグルテンフリー商品などを販売する予定だ。「米ゲル」とは、国立研究開発法人農研機構食品総合研究所の研究により開発された新食品素材で、加水した米を炊飯・高速せん断撹拌することで、ゲル状に加工したもの。「米ゲル」は、米粉と比較して米独特の風味が少ないので加工品に展開しやすく、保水性が高い特性があり、二次加工することで、従来小麦粉を使って作られていたパンや麺類などをグルテンフリーで製造することや、カロリーを抑えたアイスクリームなどに応用することが可能。また、乳化剤や増粘剤などの添加物の代用品として利用が可能な食品素材としても期待されている。昨今、小麦アレルギーの人でも安心して食べることができるグルテンフリー食品や、添加物を使用しない安全な食への関心が高まっている一方で、国内の米の需要は年々減少している状況をふまえ、同社では米の新たな価値提案として新食品素材「米ゲル」に着目、ライステクノロジーかわちにおいて世界で初めて「米ゲル」の連続大量生産を実現。また、このたび、お好み焼専門店「千房」を展開する千房ホールディングスにおいて「ライスジュレ」の採用が決定。2月中旬より本格的に出荷を開始する。今後、「ライスジュレ」の販売および普及を推進することで、安全な食品の提供と米の新たな需要創出に貢献しいきたいとしている。同社公式サイト https://www.yanmar.com/jp/about/