第1回 日本が栄養後進国だって?

     

ブログタイトルを見て「日本が栄養後進国だって?」と疑問に思う方もいるでしょう。
「若造が偉そうにとぼけたことを言っている」と思う方もいるかもしれませんね(笑)
それは当然です。それこそが日本を栄養後進国にしている要因であり、僕が「現代栄養士」という視点でお話しさせていただこうと思った理由です。

僕のブログの回が進むごとに「なるほど」と納得していただけるように、わかりやすく身近なテーマを題材に書いていきたいと思っています。

日本人が本当の意味での健康になれることを願って。

さて、日本は、ご存知のとおり長寿大国です。だから、つい、健康な人が多い国である、正しい栄養知識を持ち合わせている国であると思いがちです。

しかし、一方で、先進国の中で、がんの死亡数が毎年増え続けているのは日本だけだという事実をご存知でしょうか?

「国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター」のデータによると、男女とも、がんの罹患数は1985年以降増加し続けており、2012年のがん罹患数は1985年の約2.5倍にもなっています。増加の主な原因は高齢化にあるとされています。

当然それもあるでしょう。高齢になるほどがんの罹患確率が高くなります。
しかし、高齢化の影響を除いた年齢調整率で見ても、がんの死亡は1990年代半ばをピークに減少しているものの、罹患は1985年以降増加し続けているのです。考えてみれば、欧米諸国でも高齢化は問題となっています。

日本は医療先進国でもあります。がんの治療の成果が、がんの死亡の減少にも、長寿大国にも繋がっていることは確かです。
しかし、日本は「長寿大国」であると同時に「がん大国」でもあるわけです。

がんだけではありません。生活習慣病についても同じことがいえます。
ではなぜ日本は欧米諸国と比べて、病気が多いのでしょうか?

それはまた次回以降のテーマにしたいと思います。
ただ言えるのは、これは、日本が医療の発達に甘え、古い時代からの固定概念に囚われ、欧米諸国が研究を進めている「栄養と病気の関係」に対する理解や意識に遅れをとった結果であるということです。

ジャンクフードや肉ばかり食べているイメージの強い欧米諸国に、健康に良いと信じられてきた米と和食を食べている日本が健康面で劣っているとは、ちょっと想像し難いでしょうか?

「日本は栄養後進国だ」と僕は声を大にして言います。