第2回 1日1食と1日3食、どちらが体に良い?

     

皆さんは食事を1日何回しますか?

多くの人は朝、昼、晩の3食と答えるでしょう。
それが日本人の『習慣』だからです。
子どもの時からそうやって教えられてきました。

僕は基本的に1日1食です。
なぜ、1食しか食べないのか?
答えは単純です。
その方が体の調子が良いんです。
体が軽いので好きなスポーツでも動けますし、頭もよく働きます。

そんな気がするだけじゃないのかって?
いいえ、これにはちゃんと理由があるんです。

1日3食しっかり食べないと体に悪いとか、返って太るとか、朝食をしっかり摂らないと頭が働かないとか、そんな風に言われて育ち、それを信じている人が多いのではないでしょうか。

3食食べることが悪いとは言いません。
しかし大概の日本人は栄養過多の状態にあります。それなのに、タンパク質やビタミン、ミネラルといった栄養は足りていない人が多いのです。

そして、特に糖質を摂り過ぎといえるでしょう。

日本人が3食食べるようになったのは、江戸時代の終わり頃からといわれています。
つまり3食食べるようになってからまだ150年程度しか経っていないのです。

それまでの日本人は1日2食でした。
江戸時代になっても、米は作っても年貢で納めるので、農民の主食は、雑穀と芋、少しの種類の野菜だったようです。

ではなぜ、3食食べずにはいられないのでしょうか。
それは血糖値が急激に下がり、体が空腹に耐えられない状態になるからです。

糖質をとると、血液中のブドウ糖濃度が上がり、血糖値が上昇します。血糖値が上昇すると、膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンは、血液中のブドウ糖を脂肪組織や肝臓に取り込もうとする働きをするのですが、大量に分泌することで血液中のブドウ糖の量が減り血糖値が下がります。血糖値が下がることで、また空腹を感じてしまいます。

血糖値を上げるのは糖質だけです。
つまり糖質を摂りすぎると、血糖値が急上昇し、それが血糖値を急激に下げる原因となります。

糖質を摂りすぎると、様々な病気になりやすくなります。肥満や糖尿病などの生活習慣病はもちろん、脳梗塞、心筋梗塞、老化、アルツハイマー、うつ病など、予想外の病気を招きます。

僕が考える1日1食の人に比べて3食の人のメリットとデメリットをまとめてみました。

【1日3食のメリット】
・3回食事をすることで栄養バランスを考えやすい
・食事の機会が多く食べることが好きな人にとって楽しみが多い

【1日3食のデメリット】
・疲労感やだるさが出る(たくさん食べると、消化・吸収にエネルギーをつかい、からだは疲れる)
・特に、寝る前にたくさんたべると、寝ている間も消化吸収しているため、寝ていても疲れる
・寝つきが悪くなり朝も起きられない
・食事を用意する回数が多くお金も時間もかかる
・活動時間が削られる
・肥満になる可能性が高くなる
・集中力が低下する

「血糖値を下げると仕事に集中できないのでは?」と思っている人も多いと思います。

しかし、人間には空腹時には血糖値を上げてくれるホルモンが複数存在しますりそれに、自力で糖エネルギーを生み出す「糖新生」というシステムが備わっています。
仮にそれがなくなっても今度は脂肪を使ってケトン体というものを作り出し、脳のエネルギーにすることだって可能です。
糖質がなくてもエネルギー不足にはなりません。

日本人の糖質過多が、様々なトラブルを引き起こしていることは理解していただけたでしょうか。

炭水化物(糖質とは炭水化物から食物繊維を除いたものです)中心の食事をとっている、ご飯、パン、麺類が大好きという方は、特に食事の回数を見直してみると良いかもしれません。

1日3食がいけないというわけではありませんが、大切なのは、適切な血糖値コントロールと正しい栄養バランスを保つことなのです。