キリン「国内最軽量ビール中びんがワールドスター賞」

      執筆者:motoe

キリン(社長:磯崎功典)とキリンビール(社長:布施孝之)は、日本山村硝子と開発した国内最軽量のビール中びん(リターナブル)において、世界包装機構主催の「ワールドスター2018コンテスト」で「ワールドスター賞」を受賞した。同コンテストは、世界の優れたパッケージと その技術を普及することを目的として実施されるコンテストで 、本年度は、世界各国から集まった201件の作品の中から、同社のビール中びんが Beverage Category 部門で「ワールドスター賞」に選ばれ、5月2日にオーストラリアのゴールドコー ストで授賞式が行われた。今回、受賞を果たした同びんは、環境に配慮したパッケージ開発の一環として開発されたもので、2014年11月より九州で展開を開始、2015年からは全国展開されている。ビール大びん(リターナブル)で培った、傷をつきにくくすることでびんの強度を保ち、びんを軽量化できるセラミックスコーティング技術を応用したもので、従来の470gから90g軽くするなど約2割の軽量化に成功したもの。また、軽量化にあたっては、強度を向上するために、びんの裾部の半径を小さくすることで、成形の際に肉厚を確保しやすい形状とするほか、胴径を1.5mmスリム化したことでハンドリング性も向上。この軽量化により、1ケースあたり(20本入り)では1.8kg軽くなり、流通や酒販店、飲食店などでの作業負荷の軽減にもつながっているという。