APP「食品包装板紙 サステナビリティ製品賞受賞」

      執筆者:motoe

米国の審査機関 「ビジネス・インテリジェンス・グループ」は、7月18日、アジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)社が開発した一連の食品包装板紙製品Foopak Bio Naturaを2018年度サステナビリティ製品大賞に選出した。この賞は、持続可能性を企業の事業活動や業務全体のミッションの中核に取り入れた人々やチーム、組織に贈られるもの。同社は消費者やブランド企業の要望を受け、これまでプラスチックや発泡スチロール製だったり、PE(ポリエチレン)コートされていた食品容器に代わるものとして、完全に堆肥化することができる持続可能な白板紙である同商品を開発。温冷両用の飲料カップやその他の食品容器に加工するために特別に設計されたこのカップ原紙は、摂氏220度の高温にも耐えられという。なお、同商品カップ原紙は、米国食品医薬品局(FDA)が紙や板紙を対象として定めた基準を満たしており、米連邦取引委員会(FTC)が策定した生分解性と堆肥化可能性に関するグリーン製品指針を順守するものとなっているほか、ドイツの分析機関「ISEGA研究所」による試験では、このカップ原紙は12週間以内に完全に分解されて自然にもどるとの科学的証拠も示されている。さらに、このカップ原紙は専門の施設や家庭のコンポストで安全に堆肥化することも可能だ。同社上席副社長であり、グローバルビジネスユニットを統括するフェリックス・コー氏は、同商品について「持続可能な包装容器の解決策となる製品であり、これまでになかった“堆肥化できる製品”という選択肢を食品業界や外食産業に提供するものです。包装容器の廃棄物に関して、当社がこうして代替手段となる解決策を提案できることを嬉しく思っています」と語っている。