健康ニュース 11月1日号 水筒代わりはNO!

      2018/11/15  

隣家のインテリ夫人「お友達とキノコ狩りに行ってきました。お土産のキノコです。召し上がってくださいね」

隠居中の大御所 暈穀菜「それはありがとう。今晩早速いただくとしよう。今年は色々なキノコがたくさん採れるらしいね。ところでそのペットボトルの飲み物は何かな。何処で買ったのかな」

隣家のインテリ夫人「えっ、このペットボトルですか?家にあった空のペットボトルに、自家製の麦茶を入れて各自で持って歩いたのですよ。お友達も外で買うのよりも手作りのほうが美味しいね、と言っていましたわ。全員の分を作るには時間もかかりましたが、キノコ狩りの山には、自販機もありませんからね」

隠居中の大御所暈穀菜「確かに便利なことは便利だよね。でもね、ペットボトルに張ってあるラベルを注意して読んだことはないのだろうね。読んでいるのならそんな水筒代わりに使うことはないと思うよ」

隣家のインテリ夫人「商品の名前と賞味期限ぐらいしか気にしていませんが・・・」

隠居中の大御所暈穀菜「そうだよね。虫眼鏡でも使わないと読めないほど小さな文字だからね。ワシも同じだ。でも時にはじっくりと何が書いてあるかぐらいは、注意して読んでおいたほうが良いかもしれないね」

隣家のインテリ夫人「あ~、じれったいですわ。何をおっしゃりたいのですか。手作りの麦茶をペットボトルに入れたのがダメとおっしゃるのですか?もちろん軽く水洗いをしてからペットボトルに入れましたよ。」

隠居中の大御所暈穀菜「このペットボトルのラベルには、容器は他用途に転用しないでくださいと書いてある。目を凝らして見てみなさい」

(注意深くラベルを見て)

隣家のインテリ夫人「あっ、本当にそのように書いてありますね。これはどういう意味ですか」

隠居中の大御所暈穀菜「結論から言うと、水筒代わりになどに使われると困った事態が起きるかもしれないから止めてください、ということだ」

隣家のインテリ夫人「便利なのに・・・。でもこんな小さな文字では誰も気づいていないのではないでしょうか」

隠居中の大御所暈穀菜「君の言う通りだと思うよ。それに記載してあるメーカーもまだ少ない。これからどんどん増えていくとは思うがね。いずれは表示義務化されるだろうね」

隣家のインテリ夫人「でもなぜいけないのでしょうか。資源をうまく利用して無駄ではないと思いますが・・・」

隠居中の大御所暈穀菜「ペットボトル業界の統一見解は、飲み終えたその段階で、ペットボトル容器としての使命を終えている。従って別の飲料を入れるなどした場合は、時にはペットボトルの内側が変質し、そこから様々な成分が滲み出るようなことがないとは言い切れない。洗剤を使って洗浄することにより、いっそう内側を傷つけることも考えられ、また細菌繁殖なども確認されている、ということを発表している。ペットボトルの飲料を飲みきったらすぐリサイクルに出した方が賢明ということさ。何?ではピクニックに行くのに、水筒を買わなくてはいけないのかだって?任せなさい。久しぶりに瓶ビールを飲もう。水筒代わりに使うビールの空き瓶は何本あれば間に合うかな。協力するから肴の準備を頼んだよ」

「容器は他用途に転用しないでください」という表示は、今時点ではメーカーの自主表示です。近い将来は義務表示になると考えられます。