帝国ホテル「東京料理長に杉本雄氏就任」

      執筆者:motoe

帝国ホテルは本年4月1日付で、第14代東京料理長に杉本雄(すぎもと ゆう)氏を任命した。この度、新たに東京料理長に就任する杉本氏は、1980年生まれの38歳。1999年に料理人としてのキャリアを帝国ホテルでスタートした後、2004年に退社して渡仏し、帰国までの13年間をフランスで過ごしている。フランスでは、ブルターニュのビストロを皮切りに、厨房だけでなくホールの接客サービスなどさまざまな経験を積み、2006年にパリのホテル、ル・ムーリスへ。1835年創業の歴史あるホテル、ル・ムーリスでは、ヤニック・アレノ、アラン・デュカスという名料理人のもとでシェフを務め、メインダイニング(3つ星)で責任者の役割を担っていた。2014年以降、2つのレストランで総料理長を務めた後、帰国。2017年4月に帝国ホテルに再入社した。東京料理長就任にあたって、杉本氏は、「伝統の味“をしっかり継承しつつ、時代に即した表現をしていきたい。この年齢、そして料理長だからこそチャレンジ出来ることがあるはず」との抱負を述べている。同ホテルでは、杉本氏の料理長就任に際し、2店で特別メニューを発信。ひとつは、特別料理顧問に就任する現・ホテル総料理長の田中健一郎氏、杉本料理長、そしてメインダイニング「レ セゾン」のシェフを任せているティエリー・ヴォワザン氏の3人による一夜限りのディナー”GALA: Nouvelle Ère”(ヌーベル エル) を4月16日に開催、3人の感性を集結したフランス料理のフルコースディナーを、ソムリエが厳選したワインと共に提供する特別催事を実施。もうひとつは、タワー館地下1階のトラディショナルダイニング「ラ ブラスリー」で、ランチおよびディナーに、「東京料理長就任 特別メニュー」を4月1日から5月31日まで提供される。また、今回の特別催事を皮切りに、宴会場での催事、特別企画、ウエディングなど、今後も杉本氏が新たな発信をしていく予定という。なお、帝国ホテルの調理関連部門は、専務執行役員総料理長を務めた田中健一郎氏が4月1日付けで特別料理顧問に、同じく4月1日付けで執行役員調理部長に高橋義幸氏が就任し、帝国ホテル東京に杉本雄氏、帝国ホテル大阪に大浦栄一氏、上高地帝国ホテルに加藤義晶氏と各ホテルに料理長を配置する新体制となる。