日本とアメリカの違い【スーパー編】

      2019/09/19  

アメリカのスーパーは、とにかく楽しい!!
私がアメリカ在住中、スーパーでの買い物がとても楽しかった。

何故、あんなに楽しかったのか??
日本のスーパーとの違いがとても新鮮に見えたのだと思います。

こんなにも違う!と思う理由をいろいろと上げてみました。

 

【理由その1】
とにかく広い!!この言葉につきます。
東京のスーパーは、逆に、とにかく狭すぎる。
私の出身地の愛知県のスーパーは、東京のスーパーの平均の2倍以上、下手すると4倍以上の広さですが、アメリカのスーパーの広さには叶わない。

アメリカのスーパーの広さを分かりやすく例えるなら、COSTCO(コストコ)のようなイメージです。

 

【理由その2】
商品の種類が多い!!

野菜にしろ、お菓子にしろ、乳製品にしろ、アルコール類にしろ、シリアルにしろ、ジャムにしろ、インスタント食品にしろ、冷凍食品にしろ、アイスクリームにしろ、、、、、、、
とにかく種類が多い!

 

【理由その3】
量のわりに安い!!

アメリカのスーパーでは、野菜などは、基本1つ1つバラ売りが主です。それぞれの野菜を購入分、ビニール袋に入れていく。
日本は、小分けした袋に入ってのまとめ売りが主体となっています。

ですが、野菜(葉野菜やアスパラ、セロリなど)の一束が、日本の一束の4倍ぐらいが当たり前。

また、セールの時の安さがすごい!
例えば、『 Buy 1, Get 1 Free』というセールをよく見かけます。これは、『1つ買うと、もう1つ無料です』というもの。つまり、1つの値段で2つ購入出来るってことです。

量と値段を比べると、日本よりも安いです。

 

【理由その4】
商品パッケージがド派手で、アピール力が強い。

そのため、商品棚がとてもカラフルで、見ているだけで華やかで面白い。

日本の食品は、色が人の精神面に与える影響を強く考えすぎるためなのか?
また、食品ごとの色のイメージを作るためなのか?
棚に同じような色のパッケージが並んでいます。統一的なイメージ。

例を上げると

  • 「青色は、食欲をなくす色」と言われているため、お菓子や食品などはほとんど使用されない。だけど、なぜか、牛乳では青色を使ったパッケージが多い。
  • ポテトチップスの棚では、赤色と黄色のパッケージが多く統一されている。
  • チョコレートの棚では、赤色、茶色、ゴールド色のパッケージが多く統一されている。
  • 駄菓子類、昔のお菓子類では、透明パッケージが多く統一されいる。
  • ショッキング系の色、紫の色などのパッケージは、日本の食品業界ではタブーに近いため、あまり使われない。

などなど・・・・・

アメリカは、「他の商品よりも目立つように!」と人目を惹く、遠くからでも目立つ色やデザインのパッケージが多く。
ショッキングピンク、紫、マリンブルー、オレンジ、黄色、緑・・・・・と本当に鮮やか。

アメリカの鮮やかな棚と日本の統一的な棚。

私が、アメリカのスーパーが華やかで面白いと思うのと同じように、逆に、統一された日本のスーパーが「綺麗で楽しい」とアメリカ人観光客がTVのインタビューで話していたことを思い出します。相反するものを見ると、とても新鮮に見えるんですよね。

 

【レジシステムの違い】
アメリカのレジは、ベルトコンベアー式。

日本のレジは、レジ係が商品をバーコードに通しながらカゴからカゴに移していく。
アメリカでは、(写真が無いとイメージしにくいですが)カートやカゴの商品を自分で、レジと一体となっているベルトコンベアーの上に全てを乗せ、レジ係が流れて来た商品をバーコードに通し、また、ベルトコンベアーに戻します。支払いをした後、ベルトコンベアーの終着点行き、自分で袋に詰めていく。スーパーによっては、バーコードを通した後にレジ係が袋に入れていく所も、袋に詰めてくれるスタッフが居る所もスーパーによっていろいろあります。

しかし、アメリカのレジ係は、結構適当な方も多いので、バーコードを通した商品を優しくベルトコンベアーに置くというよりも、軽く投げるような人もいるので注意!
私が驚いたのは、「桃」を購入した時、バーコードを通した桃を軽く投げるようにベルトコンベアーに戻したので、桃が2回、トン・トン・・・・とバウンドしたことがありました。お分かりのように、桃、軽く潰れます。(笑)

日本式、アメリカ式、どちらが良いのか?

 

【消費者のニーズに合った商品が多い】

一部の消費者のニーズにも対応した商品が多い。
『痒い所に手が届く』商品という表現があっているかな。

例えば、

  • アレルギー対応商品の種類が多い。小麦アレルギー用、ピーナッツアレルギー用、牛乳アレルギー用、卵アレルギー用、、、、etc
  • 宗教、思想、健康に対応した食品の種類が多い。ハラール食品、コーシャ食品、ビーガン用、マクロビ用、etc

この分野では、日本は、まだまだ遅れていると言えます。
ざっと思いつく理由を出してみました。

スーパーは、その地域で生活する住民の胃袋を支えています。ニーズも好みも人それぞれ。その細かいニーズに対応しているアメリカ。

日本の方がアメリカよりも細かいイメージがあるけど、食品では、アメリカの方が細かいイメージがあります。

これは、異なる宗教・文化・人種が混じり合い生活を共にしているアメリカだからこそ出来た食文化なのかもしれません。

 

 

逆に、アメリカのスーパーを見て、日本のスーパーの誇らしいこともたくさん実感しています。

 

衛生面や1つ1つの食品の美味しさは、日本は素晴らしいと思います。
又、1つ1つの商品に対する、食べ物に対する『感謝』の気持ちも日本は素晴らしいと思います。
それらは、日本文化の中で培われていることだと思います。

消費者・スーパーの店員・レジ係の商品に対する扱いがとにかく丁寧です。
逆に、アメリカは、やっぱり雑な感じを受けます。
アメリカのスーパーで、店員さんが商品を棚に補充する時に、力づくで無理やり押し込んでいるのを、又、ジャガイモや玉ねぎなどを商品台に陳列する時、段ボールや麻袋を商品台の上でひっくり返してドバー!!と出す様子を何度も見ました。

「それじゃーー、商品に傷がつくよーー」と扱い方にビックリしました。アメリカのスーパーで傷ついた商品や傷んだ商品が多いのも頷けます。

 

アメリカの広大な畑での機械的な栽培と収穫に対して、1つ1つの野菜を手作業で栽培し収穫する日本。
商品を通して、製造者の思いや愛を感じることが出来るから、日本では丁寧な扱いが出来るのかな。