健康ニュース 12月15日号 数字の持つ意味に思う

     

日本人は「8」いう数字に特別な感情を持っています。「8」という漢字が、末広がりで縁起が良いという意味であることは多くの方が理解しています。

先日、何気なく見ていたNHK番組で、「十二指腸とは、指を12本並べた長さにほぼ等しいという意味から名づけられている、という説は間違いかもしれない。なぜならどんな医学書を見ても、大人の十二指腸の長さは、人の12本指よりも長い25㎝以上ありますから・・」という趣旨の話をしていました。興味を持って見続けていますと、なるほどなぁと思う説得力のある説明でした。

そこでキリスト教の世界では12とはどんな意味があるのかを調べてみました。数多くある中から代表的なものを選んでみました。

「12という数値は神の完全な取り決めである」としたうえで、キリストの12使徒を始め、1年12ヶ月、1日は午前午後の各12時間、長さの単位で1フィートは12インチ、裁判の12陪審員、ギリシャ神話のヘラクレス12の功罪など思いついただけでもこれだけありました。

この生活に密着した12という数字は、キリスト教徒にとって大切な数字であることが窺い知れます。

NHK番組では、12の意味することを紹介しながら「十二指腸という名称の由来は決して、指12本を並べたということではない。生活上大切な器官と言う意味から名づけられたのであろう」と結論付けていました。

面白いと思いませんか。どんな医学書を見ても12指腸という名前の由来は、指を12本並べた長さから、とあります。実際はもっと長いのにもかかわらず・・・。

そういえば初めて中学生になり英語を学んだ時、13,14などはすべてteenが付くのに、なぜ11と12はteenが付かないのか先生に質問したことがあります。先生は「英語ではこういうのだから余計なことを考えるな!」と言われ、教科書で頭を軽く叩かれました。今の時代なら教師の暴力!と大問題になるかもしれませんね。(なるわけないですね・・・)

生活の中には何気なく使っている数字に、様々な意味があることを面白いと考えたことはありませんか?

日本人の大好きな数字、「8(八)」についても考えてみました。

「八百万神(やおよろずのかみ)」や「八百八町」「嘘八百」、「八十の手習い」「四国八十八か所」「七転び八起き」・・・。あるのものですね。蛇足ながら中学生の国語の時間、「七回転べば七回しか起き上がれないので七転び七起きが正しいのではないですか?」と先生に質問。「屁理屈を言うな!」と言われました。即「屁理屈はどんな靴ですか?」と言ったところ、「授業が終わったら職員室へ来るように」と言われ手厳しくお叱りを受けたことを昨日のように思い出します。

このように東洋も西洋も日ごろの生活に数字を取入れ生かしてきたことは素晴らしいことですね。

十二指腸は生きていくうえで欠かせない大切な消化器官ということが分かっている現代だからこそ、先人の知恵には感服するのみです。でも指12本の長さと信じ、微塵の疑問も待たなかったことも、恥ずべきこととは言えないでしょう。