キリンホールディングス「洋酒技術研究会賞」受賞

      執筆者:shirai

キリンホールディングス パッケージイノベーション研究所は、ガラスびん開発の歴史および機能とデザインを融合させた国産ウイスキー向け容器開発が評価され、「洋酒技術研究会賞」を受賞した。キリングループでは長年環境に配慮した容器包装を開発しており、3R(Reduce、Reuse、Recycle)を推進することで社会に貢献している。特に、中味の品質を保持する容器の基本性能や、利用される際の使いやすさ、また、輸送効率・生産適性などを損なわない容器の軽量化など、機能的価値を最大化している。また、ガラスびんの持つ美しさや重厚感、高級感という利点を活用した、情緒的価値を引き出す技術開発にも力を入れている。中でもジャパニーズウイスキーブランドでは、ウイスキーの価値をより高めるため、視覚に訴える加飾技術の開発に力を入れてきた。今回、この技術開発と、それに至ったこれまでの経緯が評価され、「洋酒技術研究会賞」を受賞。2005年に発売した「富士山麓」では、ガラスびんの底部に厚みを持たせた成形技術を活用し、「富士山麓」のブランドイメージを形成した。さらには、ガラスびんの厚底部分をガラスびん成形と同時に加飾する技術を確立し、この技術を取り入れた2016年発売の「富士山麓ブレンデッド18年」は、グッドデザイン賞を受賞。また、4月21日より全国の飲食店で発売した「キリン シングルグレーンウイスキー 富士」は、同技術を活用しながら意匠性を向上し、びん底の富士山で日本らしさを表現した。【受賞概要】■受賞研究:「ガラスびん開発および機能とデザインを融合させた国産ウイスキー向け容器の開発」 ■研究会名:「洋酒技術研究会」 ■受賞日:2020年5月13日(水) ■受賞・発表者名:キリンホールディングス株式会社 R&D本部 パッケージングイノベーション研究所 柳田典子