健康ニュース 10月1日号 野菜350g摂取について

     

隣家のインテリ夫人「健康講演を聴いてきましたが、野菜は十分摂らないといけないですね」

隠居中の大御所 暈 穀菜「資料やパンフレットをもらっているなら見せてごらん」

隣家のインテリ夫人「また何かケチをつけようというのでしょう。これが配られていましたよ」と写真が掲載されているパンフを見せる。

隠居中の大御所 暈 穀菜「講演の内容は大体わかったよ。毎日毎日写真のような量の野菜を食べられないでしょう?不足分を補うにはサプリメントが良いですよ!という趣旨の内容ではなかったかな?」

隣家のインテリ夫人「大体そのような内容でしたわ。でも内容に間違いはないでしょう?実際、毎日こんな量の野菜を食べることは難しいと思いますわ。先生だってそうではないですか?」

隠居中の大御所 暈 穀菜「確かにね・・・。でもこの写真は手品だよ」

隣家のインテリ夫人「この写真が手品ですって?意味不明ですわ」

隠居中の大御所 暈 穀菜「君のような単純人間が多いから業者の思うツボだよ。ワシがその場で聴いていたら、葉物野菜ばかり計りに乗せないで、根菜類も乗せてください!根菜野菜だけだとどれぐらいの量になりますか?と質問していたけれどもね。そういう質問をしていたら業者は真っ蒼になっていただろうね」

隣家のインテリ夫人「・・・。確かにそうですね。講師はそういう野菜分類の話は一切していませんでしたわ。野菜には葉物野菜と根菜野菜があるということは知っていましたが、その時は気が付きませんでしたわ」

隠居中の大御所 暈 穀菜「トマトは根菜類かな?」

隣家のインテリ夫人「えっ?根菜ではないですね。果物でもないでしょうね・・・」

隠居中の大御所 暈 穀菜「野菜は、葉菜類、根菜類、果菜類の3つに分類される。トマトなどは果菜類になるのだよ」

隣家のインテリ夫人「そうですか。根菜類と葉菜類しか知りませんでしたわ」

隠居中の大御所 暈 穀菜「話のついでに言っておこうかね。トマトは野菜でOKかな?野菜と果物の違いは理解しているかな?」

隣家のインテリ夫人「トマトは野菜コーナーで売られているから野菜です!というのは答えになっていませんよね・・・」

隠居中の大御所 暈 穀菜「農林水産省の統計では、毎年同じ樹木から収穫できるのを果物としている。したがってトマトは毎年苗から育てるのだから野菜ということになるね。逆に調理師などの世界では、調理しないで食べるものを果物と言っている。トマトは調理するので野菜だな。話をはじめに戻すが、

根菜野菜や果菜野菜は葉菜野菜より重量があるということはわかるだろう。1日350g食べるとしても、トマト1個とキュウリ1本でほぼ300g近くなる。だったら350g食べるということも可能だと思わないかな?

もちろん業者がそのような話をしたら、サプリメントが売れなくなるからね。話ついでだから言っておこうかね。君の両親など、いわゆる高齢者は葉物野菜から先に食べることはだめだよ。何故だって?高齢者の食事量はどうしても少なくなっているのは分かるよね。そんな時、葉物野菜から先に食べると満腹感が早くやってきてしまうのだね。これは高齢者の最も避けるべき低栄養に直結してしまうケースがある、と多くの専門家が言っている。最初は肉など、主菜から食べることだね。そうだ、旨いハムを頂いた。ハムステーキで一杯やろう!付き合ってね」