第320話 平成27年度江戸ソバリエ認定講座のご報告

     

今年の江戸ソバリエ認定講座は69名の方が受講されました。
当講座では最後に舌学ノートと脳学レポートを提出していただくことになっています。

注) 舌学ノート = 食べ歩きノート、 脳学レポート = 卒業小論文

審査員は提出されたノートとレポートを審査させていただきましたが、その結果63名様を平成27年度江戸ソバリエとして認定させていただきました。
皆さまが提出された作品はいずれも大変優れたものでありましたが、その中からとくに「江戸ソバリエの志」に沿った作品を舌学優秀賞脳学優秀賞、舌学最優秀賞脳学最優秀賞として決定させていただきました。

☆舌学優秀賞6名様
1.本多恵子 様
2.日野慎介 様
3.一ノ宮紀美代 様
4.石井朱美 様
5.田沢勝 様
6.中野勝彦 様

☆舌学最優秀賞1名様
1.岩井愛日 様

☆脳学優秀賞
1.宇田川容子 様「本日『妻庵』開店」
2.小張尚孝 様「蕎麦で繋がる(家族が繋がる、地域が繋がる、仲間と繋がる)
3.矢口晴美 様「蕎麦食い初心者が考える外国人への蕎麦の勧め」
4.高橋正 様「蕎麦の花はふるさとで凛として美し」
5.藤吉美香 様「老舗と馴染、そして粋なオトナ」
6.柏倉桐子 様「江戸蕎麦の過食影響に対する栄養学的考察」
7.木下雅孝 様「どこまで行くやら蕎麦の道」
8.上田秀雄 様「タチアカネとの出会い」

☆脳学最優秀賞3名様
1.沼田実 様「江戸蕎麦と水、そして松尾芭蕉が繋ぐ縁」
選評:「蕎麦は江戸の水によく合う」と江戸蕎麦の時代を予言した芭蕉に注視され、また句についても沼田様は独自の解釈をされているところが素晴らしく、最優秀賞とさせていただきました。

2.松田綾子 様「女性のそばの食し方についての考察」
選評:江戸ソバリエ認定事業は、一種の食育事業と位置づけしています。当協会の舌学ノートは、まさに食べ方Eat Education ⇒ 食育そのものとの考えからですが、松田様のレポートではとくに女性のお蕎麦の食べ方について考察されている点に賛同して最優秀賞とさせていただきました。

3.上村紀子 様「月をテーマに秋の一日を蕎麦懐石で、正午の茶事を楽しみました」
選評:「たかが蕎麦、されど蕎麦」という言葉があります。その「されど」は江戸蕎麦に粋や風流があるからでしょう。またその源は、江戸蕎麦が寺方蕎麦から誕生したためと考えられます。上村様のレポートにはそうした江戸蕎麦に流れる美学が感じられましたので最優秀賞とさせていただきました。

提出していただきました舌学ノート、脳学レポートはいずれも優れた作品ばかりでしたので、本来なら全てを皆さまにご紹介したいところですが、脳学最優秀賞3点だけを江戸ソバリエ協会の正式サイトに掲載させていただきましたので、ご一読いただければ幸いです。

江戸ソバリエ協会
http://www.edosobalier-kyokai.jp/

↓レポート編
http://www.edosobalier-kyokai.jp/tk/thinktank.html#list2

〔江戸ソバリエ認定委員長 ☆ ほしひかる