<コンビニ創業戦記・附伝>「鈴木貞夫言行録」第26回

      2017/05/14  

第5章・「ソフトブレーン・フィールド時代」(その7)

第2節「SBF社時代・2016年下半期」

第2節「SBF社時代」⑦

「SBF社・中期計画会議の開催」

今年の下半期で特筆すべきことは、いくつかあるが、特にSBF社として、初めて中期計画構想を検討する幹部合宿を開催したことであろう。

これまでも、短年度計画の策定についての役員合宿は、毎年一回実施されてきたのであるが、これからの3~5年を見通しての中期計画構想を練るために、部門長以上の幹部全員が参加しての合宿は、SBF社創業11年の歴史の中では、初めてのことであった。

私は最終日の総括会議に出席して、皆さんの会議のまとめ報告を聞かせて頂いたが、実に内容のある実り多いものであったと思う。

この会議でまとめられた将来構想は、次のようなSBF社の「経営理念」「企業理念」の共有の中から生み出されたものであり、未来において具現化されていくものと期待している。

【 ソフトブレーン・フィールド社「経営理念」

・生活者が商品・サービスと接するシーンの情報を収集・提供し、

より暮らしやすい社会の実現に貢献する

「企業理念」・「水」

1・水は高いところから低い所に流れる。 

 2・水は、0度Cでは個体(後退)になり、

   100度Cでは、気体(期待)になる。

 3・合わない水はない。臭いみずもない。

 4・水はダイヤモンドよりも強し。

 5・水があるところに人集う。

 6・水は、万物の源。】

 

「朝令スピーチ事例集」⑥

前号に続き、私の朝令スピーチの事例を記しておきたい。

――2916年7月5日――赤坂オフイス

親日国と云われている国・バングラディシュ・ダッカでのテロは、誠に悲しい事件です。

日本人にも7名の犠牲者が出て、今朝早く、ご遺体が帰国したニュースが流れています。

今まで遠いところで起こっていたテロが、だんだん私たちの身近な所に近付いてきたような気がします。

一日も早くこの地球に、「分断と対立」から、「融合と協調」へ、世界の「平和と安定」がもたらされるように、と祈るばかりです。

そのためにも、参院選、あと五日です。

皆さんは期日前投票をすまされましたか。

是非、投票に行って頂きたいと思います。

人類の歴史を振り返れば、「民主主義は、ベストではないが、ベターな政治方式である」との言葉があります。

何故ならば、民主主義には、三つの危険性があるからです。

一つは、主権者が「無関心・無気力」であること

二つは、「センセーショナリズム」に乗りやすく、空気に流されやすいこと

三つは、ヒトラーのプロパガンダのように、「情報操作」に弱いこと

この三つの危険性を克服することが、より良い民主主義の道だということです。

政治を、「他人ごと」ではなく、「自分ごと」として真剣に考え、学び続ける主権者を目指すことだと思います。

ともあれ、この参院選、そしてその後に続く東京都知事選に、皆さんの尊い一票を必ず活かして頂きたいと、念願いたします。

それが世界の平和と安定に通じる道であると確信しています。

今日の発句は、

『かなしみに 身を焼くダッカや 蝉時雨』

『黒南風や 洗濯物の 乾かぬ日』

『梅雨明けは まだか俄かに 雷雨来る』 

『石段に 楠の葉散れり 山王社』

「ア・イ・ウ・べ」体操で、明るく行こう!

――2016年8月2日――赤坂オフイス

猛暑日が続きます。

今日は「ビヤホールの日」。今から116年前の明治32年、日本で初めてのビヤホール「銀座ライオン」がオープンした日。

それと語呂合わせで「橋の日」と「箸の日」です。

さて、今週の「6日」(木)・広島、「9日」(日)・長崎に原爆が投下された日です。

NHK調査では、原爆投下の日を正確に記憶していた人は、

8月6日について、広島在住の人で59%、長崎在住の人で56%、全国では30%、

8月9日については、長崎在住で54%、広島在住の人で57%、全国では26%に過ぎないと報じていました。

日本人として忘れてはならない悲劇の記憶が、全国では70%の人が不正解であったことは、戦争や原爆の記憶の風化が深刻です。

戦争体験者、被ばく体験者が急速に減少する中で、語り継ぐことの大切さを強調していました。

加藤陽子東大教授が、今朝のNHKテレビ・「今日の評論」番組で、

「①・歴史は根本において批判である。

②・戦前と戦後は断絶して異質に見えるが、実は共通点が多い。

③・戦争ほど引き合わないものはないという、歴史的事実の重みに学ぶべきである。

過ちは繰り返すべきではない。」と述べていました。

深く心に刻みたいと思います。

今日の発句は

『何となく 今年は小さい 蝉の声』

『アカシアの 花ハラハラと 散る歩道』

『猛暑日や エイジシュートを 諦めず』

『熱中症 一歩手前の ゴルフかな』

『国会は 戦争話 暑い夏』

「ア・イ・ウ・べ体操」で、夏バテ予防しましょう! 

――2016年9月6日――赤坂オフイス

9月に入り、残暑は厳しいですが昨日、今日と、秋へ移ろうとする気配が、風や雲や陽の光の中にちらりと感じられますね。

9月は台風シーズンです。

このところ日本のあちらこちらで、台風に伴う大きな災害が起きています。

他人事と思わず、お互いに注意警報や避難情報を見落とさないようにいたしましょう。

さて、今週から、「リオ.パラリンピック大会」が始まります。

今日は、パラリンピックについて、ご紹介します。

パラリンピックの起源は、第二次世界大戦で障害を負った兵士たちのリハビリでした。

ロンドンの医師・ルートビヒ・グトマンが、負傷兵のリハビリにスポーツを取り入れ、

1948年のロンドン五輪に合わせて病院内でアーチェリー大会を開いたのがルーツです。

1960年のローマ五輪に合わせて、初めて世界大会を開催。

1964年の東京五輪から、初めて「パラリンピック」と云う名称が使われました。

下半身麻痺を示す「パラプレジア」と「オリンピック」を掛け合わせたのが語源です。

後に、障害の種類や部位が異なる競技者の参加も認められ、「パラレル」(もう一つの)と云う意味も込められるようになりました。

日本選手も東京大会から出場し、大活躍しています。リオでは127人の日本選手が参加。

リオ五輪の開会式では、各地で対立が強まる国際社会に、「互いの違いを認め合おう」とのメツセージが出され、深い共感と感動を呼びました。

リオで芽生えたこの「不寛容社会是正の息吹」を、2020・東京五輪・パラリンピックは、真っ先に受け継がなくてはならないと思います。

日本国内にも、ヘイトスピーチ等に見られるように、「排外主義と異質なものへの不寛容な空気」が社会のなかに存在しています。

先日、相模原で発生した障害者連続殺傷事件は、その典型です。

リオ・パラリンピックの出場選手の皆さんが、自らが負う障害をものともせず、懸命に挑戦する真剣な姿に感動し、学ぶべきことも多いと思います。

今日の発句は

『白雲や 鴉の四,五羽 風に舞う』

『見上げれば 鴉飛ぶなり 鰯雲』

『遠空に 入道雲の そそり立つ』

『門口に 陽菜菊の鉢 置ける家』

『ア・イ・ウ・べ』体操で、爽やかにいこう!

――2016年10月25日――赤坂オフイス

全国支店の皆さんお早うございます。心のハイタッチを送ります。

経営幹部による初の中期計画会議は、SBFの未来を大きく開く大変に有効な会議でした。

今日は「民間航空記念日」。

65年前、1951年(昭和26年)、戦後日本で初めて、JAL一番機が飛んだ日を記念。

昨日24日は、「国連の日」でした。

1945年(昭和20年)第2次大戦の戦勝国・51カ国でスタート。

現在の加盟国は193カ国。平和・人権・開発を推進する国連の使命はますます高まっており、日本の果たすべき役割も重要になっていきます。

 

さて今日は「3人の師匠」について三人のお話をします。

①・今をときめく小池東京都知事は、見事な活躍を見せていますが、小池さんが政治家として成長していく過程で、特に3人の師匠に影響を受けたとのことです。

細川護煕元首相に、「常識を破る発想」を、小沢一郎氏に「権力闘争の勝ち方」を、小泉純一郎元首相に、「劇場型政治と有権者との直接対話の力」を教えられたとのことです。

②・一昨日亡くなられた、名優・平幹二郎さんは、日ごろ「私は三人の演出家に育ててもらった。俳優座の千田是也先生に「リアリスティックな芝居の作り方」を、劇団四季の浅利慶太さんに「セリフを話す技術を」、蜷川幸雄さんには「無茶苦茶やっていい」と自由を与えてもらった、」と語っていたそうです。 

・元自民党総裁・元衆議院議長の河野洋平さんが、テレビインタビュウで、20年前に自民党を脱党して新党を結成した時に、「3人の先輩から次の助言を受けた。

田中角栄元首相には「仲間と朝夕に飯を食え」、石田博英元労働大臣には「長期的展望を持て」「元炭労委員長」に「目前の敵に4割、味方に6割の力を注げ」と忠告されたが、その時にはよく分からず、後になって新党運営に失敗して、初めてその真意が分かって、深く反省した」と語っていました。

誰しも、人生における「よき師匠の存在を求め続けたい」と思います。 

今日の発句は

『萩香る 箱根湯本の 出湯かな』

『谷深き せせらぎの音 露天風呂』

『緑濃き 箱根湯の街 秋めきて』

『秋バラや 棘鋭くて 鮮やかに』

 『ア・イ・ウ・べ』体操で、爽やかに行こう!

 ――2016・11・15――赤阪オフイス

今日は生憎の雨模様ですが、夕方から寒気が戻り冬型の天気になる予報です。

今日は,『七五三の日』、日枝山王神社も朝早くから準備に大わらわです。 

さて衝撃のアメリカ大統領選挙から1週間です。

大方の予想を裏切り、稀代のデマゴーグ(扇動家)、話術の天才などと評されるトランプ大統領が実現します。

政治家もマスコミも経済界も世界中が、大きなショツクを受けています。

トランプが選挙戦で掲げた公約は、一言でいえば『アメリカ・ファースト=自国利害中心主義』です。

具体的には、①・反移民主義(白人優先主義)、②・反自由貿易主義、③・反国際主義(孤立主義)です。

今回の結果は、100年前の第一次大戦後から続いていた「世界のリーダーとしてのアメリカの国際主義の終焉」を意味すると云われています。

これは現在のアメリカが、「内向きで、余裕のない閉塞感を象徴したもの」といわれます。

今回の選挙後の投票分析によると、トランプを最も支持した層は、「プアホワイト(白人貧困層)」だといわれています。

全体貧困率は15%にのぼり、特に白人の貧困率は、今やアジア系を上回る状況です。

今回の選挙結果は、格差と貧困に対する怒りと焦躁が最大の要因であり、これに対して有効な政策をうちだせなかった既成政治家への大衆の反乱だろうといわれます。

トランプ政権になると何が起こるのか。今のところ世界は手探りの状況です。

トランプ氏の勝利演説のポイントは、

①・昨日の敵は今日の友、②・みんなと一緒にアメリカを偉大な国にしよう

③・敵対ではなく協力しよう、と、比較的に真ともでしたが、これが本音であることを期待したいと思います。

アメリカが大きく国策転換(パラダイムチェンジ)するのであれば、日本はじっくりと直視して、これまでの日米関係の固定観念から抜け出すチャンスと捉えて適応していくことだと思います。

今日の発句は

『COAを 真っ赤に染めし 米選挙』

『木枯らしや トランプ旋風 荒れにけり』

『無情にも スーパームーンを 隠す雲』

『散り積もる 落ち葉を濡らす 冷雨かな』

『ア・イ・ウ・べ』体操で元気に行こう!」

ーー2016・12・16--デイズ赤阪

<2017年度方針会・総括>

皆さん今日は。

只今、全員で確認しました通り、2016年度は、見事な8年連続増収増益という大勝利の成果を上げる事が出来ました。誠におめでとうございます。

これも、全ての従業員の皆さん、お一人お一人の誠実なご努力のお陰であり、本当に皆さん良く頑張っていただきました。心から感謝申し上げます。

迎える2017年は、世界情勢も、日本経済も、企業経営に於いても、益々不透明さが増し、20年に一度、30年に一度の大転換期に成るだろうと予想されます。

我がSBF社も、創業13年目を迎え、本日、木名瀬さんを初め、各部門長の皆さんから、それぞれに持ち味を生かした発表があった通り、「フィールド・クラウド・ソーシングNO1企業」及び「IPO挑戦」という新しい歴史創造の道に挑戦する年です。

大転換期には、「基本・原点に忠実であること」、そして「歴史に学べ」といわれます。その意味で私からは、「三つの提言」をさせていただきます。

<三つの提言>

1・I P Oの責任を果たす。

  何故上場するのか。

SBFの信用度と知名度を高め、私たちが更なる成長をするためです。

上場直後に業績を悪化させ、株主、投資家・市場の信頼を損ねてはならない。

上場はゴールではない。あくまでも出発点です。この事を肝に銘じたい。

2・コーポレート・ガバナンス(経営管理体制)を確立しよう。

  東京証券取引所が新たに制定した「コーポレイト・ガバナンス・コード」によれば、

  ①・株主の権利・平等性の確保、

  ②・従業員などステークホルダーとの適切な協働の推進、

  ③・適切な情報開示と透明性の確保、

  ④・取締役の責務の遵守、

  ⑤・株主との対話の推進 です。

3・「明治維新の五カ条の御誓文」の精神に立とう。

  明治維新直後の1868年、新政府は「5カ条の御誓文」を告示し、

明治日本の奇跡の近代化を生む精神的エネルギーの源泉となりました。

この精神は、150年の時代を超えて、21世紀の日本においても、

深く掘り起こし活かされなければならぬと思います。

  ①・広く会議を興し、万機公論に決すべし

  ②・上下心を一にして、盛んに経綸を行うべし

  ③・官武一途、庶民に至るまで各々その志を遂げ、

    人心をして倦ましむべからず

  ④・旧来の陋習を破り、天地の公道に基付くべし

  ⑤・智識を世界に求め、大いに皇基を振起すべし  

以上

この一年本当に有難うございました。

来年も全員で、明るく元気に、ハツピー・ワーキングで闘い抜きましょう!

 

「2016年下半期年譜」

「7月度」

1日・SBF出社

5日・SBF出社 幹部会議

7日・SBF出社 下期方針会

8~10日・SBF社員旅行 (台北シーザーパークホテル)

7138

(社員旅行参加者全員で)

12日・SBF出社 幹部会議

    フードボイス協議会

15日・SBF出社

17日・第124回SCゴルフ会(野田市パブリックケヤキC)

20日・SBF出社 幹部会議

22日・SBF出社

26日・SBF出社 幹部会議

29日・SBF出社

25日・SBF出社 役員会

SBG 納涼会(東京ドームH)

「8月度」

2日・SBF出社 幹部会議

4日・第126回SCゴルフ会(千葉CC川間C)

7137

(クラブハウス前で)

5日・SBF出社

9日・SBF出社 幹部会議

   フードボイス協議会

12日・SBF出社

16日・SBF出社

19日・SBF出社

23日・SBF出社 幹部会議

26日・SBF出社 役員会

30日・SBF出社 幹部会議

「9月度」

2日・SBF出社

6日・SBF出社 幹部会議

   ローソンOB会幹事会(御徒町吉池)

9日・SBF出社

13日・SBF出社 幹部会議

15日・第127回SCゴルフ会(千葉CC川間C)

16日・SBF出社

21日・SBF出社 幹部会議

23日・SBF出社

27日・SBF出社 幹部会議

30日・SBF出社 役員会

「10月度」

2日・第31回ローソンFCSカップ会(紫CCあやめC)

4日・SBF出社 幹部会議

6日・第128回SCゴルフ会(千葉CC川間C)

7日・SBF出社

12日・SBF出社 幹部会議

14日・SBF出社

18日・SBF出社 幹部会議

20日・一橋藻友会(如水会館)

21日・SBF出社 中計会議(箱根パークス湯本)

7143

(中計検討会議の総括を終わって)

25日・SBF出社 幹部会議

28日・SBF出社 役員会

「11月度」

1日・SBF出社 幹部会議

   如水会31年会(如水会館)

7144

(一橋31年会総会にて)

4日・SBF出社

7日・第53回YJ会(湘南CC)

8日・SBF出社

11日・SBF出社

15日・SBF出社 

18日・SBF出社 

22日・SBF出社 役員会 幹部会議

    JFA研修会(イオンタワー)

25日・SBF出社 

29日・SBF出社 幹部会議

「12月度」

1日・SBF出社

一橋一木会(如水会館)

2日・一橋三寮会(湘南CC) 

6日・SBF出社 幹部会議

9日・SBF出社

13日・SBF出社 幹部会議

フードボイス協議会

15日・第130回SCゴルフ会(千葉CC川間C)

16日・SBF出社 

    新年度方針確認会・

    SBF納会

17日・サンチエーン同窓会(御徒町吉池)

 

18日・ローソンFCS会(紫CCあやめC)

20日・SBF出社 幹部会議

21日・ローソン拡大監査役会

22日・SBF出社 役員会

27日・SBF出社 幹部会議

SBグループ納会             以上。

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