キリン「氷結® ダイヤカット®缶」立体商標登録

      執筆者:motoe

キリン(社長:磯崎功典)は、キリンビールが2001年より販売している「氷結®」シリーズで使用している「ダイヤカット®缶」の立体商標が登録されることになった。立体商標制度は、立体的な形状の独自性を商標として保護することができる制度で、1996年に日本に導入されて以来、数多くの立体商標が登録されている。同シリーズで使用している「ダイヤカット®缶」の登録は、文字や図形などが表示されていない包装容器での登録であり、酒類・食品業界において非常に珍しい事例となる。これは、容器の形状だけで同シリーズと認識できるほどに、「氷結®」シリーズおよび「ダイヤカット®缶」が、消費者にブランドとして高く認知されている証し。同シリーズは、2001年の発売時より19年間、「ダイヤカット®缶」を使用し続けてきたが、商品開発当時のコンセプトは「キリンが品質とおいしさにこだわって、みずみずしい果実のおいしさがいきた“氷結果汁”を使って作った、スッキリと飲みやすい、冷涼感あふれる現代的なチューハイ」というものだった。このコンセプトを“凹凸のダイヤ形状”として表現した「ダイヤカット®缶」は、2018年の調査でも消費者から「表面の凹凸から氷を連想し、冷たくておいしそうだと感じる」、「キラキラ輝く缶が、明るく爽やかな印象で好き」といった声が寄せられており、同社は発売から現在に至るまで「ダイヤカット®缶」を通じたブランドコンセプトの訴求を続けてきた。その結果、同シリーズの累計販売本数は、2018年に130億本(250ml換算)を突破。視認性の高い「ダイヤカット®缶」の容器が、消費者に支持されるブランドへの成長の大きな理由の一つとなっていると同社。