味の素「遺伝子治療薬培地サプリ」開発
執筆者:shirai
味の素は連結子会社Forge Biologics社と協働し、遺伝子治療薬のウィルスベクター培養を高効率化する培地用サプリメントを開発した。実証実験で従来比約2倍の生産性向上が確認され、グループのCDMO事業での活用が期待される。遺伝子治療薬市場は2030年に約6兆6,700億円規模と見込まれ、生産性向上とコスト低減が課題。Forge社は世界最大級のAAVベクター生産設備を持ち、前臨床から後期臨床試験まで対応可能。味の素は30年以上培地事業に携わり、「CELLiST」ブランドで最適化培地を展開している。両社の技術融合により、培地中の特定栄養素添加で培養効率を高めるサプリメントを開発し、日本遺伝子細胞治療学会で成果を発表。今後は一般販売も検討する。