【8月号】  消費者が食べないと江戸の食文化は消えてしまう。

     

NEWS TOKTO (都政新聞)が昨年から、ページを割いて「よみがえれ! 江戸東京・伝統野菜」を連載してくれている。

記者の細川奈津美さんが畑に出向いて写真を撮り原稿を書いてくれている。

紫芽(むらめ)の栽培

これまで、季節に合わせて、旬の伝統野菜を取り上げてきたが、4月から足立の「妻もの」の数々を取り上げている。

妻ものは、江戸の料理人の美学で、食文化として、今日まで伝えられている。

生ものの鮮度を保つことは難しかった時代に、殺菌効果などのほか、血圧

を下げる効果のあり、香りや刺激が強いなど、食欲をそそるものとして妻ものがある。

   

         

                鮎たで

江戸前の魚介類には欠かせない妻もの、平成4年のバブル崩壊後に状況は一変した。

それまで注文を裁ききれなかったこともあったが、注文はピーク時の半分以下に落ちこってしまった。

妻ものは単なる添え物ではなかったはずだが、刺身の皿からは妻ものが消え、大根の妻だけになった。

そのことは何を意味するかと言えば、売れなければ生産者が生産をやめると言うことで、江戸からの食の文化が途絶えてしまうことである。

かつて妻ものの、ミョウガダケ(ミョウガの軟化栽培)を栽培していたが、止めてしまったと云う農家の方にもお会いした。

消費者が食べてくれなければ、伝承されないわけで、最近は料理人や料理研究家に妻もの使った、レシピの開発をお願いしている。

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今月の29日、NPO法人ミュゼダグリが主催する、スタディー&カフェは、銀マクワと、「鮎タデ」を、料理研究家の酒井文子さんが調理、提案する事になっている。

                            申し込みは 090-2423-083

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(農産物の生育は天候に左右されますので、収穫予定は変わることがあります)

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