農水省、米の作付け制限に基準を設定

      執筆者:編集部2

4月8日、農作物の放射能汚染問題をめぐり、政府は、水田の土壌で放射能セシウムの検出値が1キログラム当たり5000ベクレルを超えると米の作付けを制限すると発表。6日公表した福島県での土壌調査結果では、同規定値に触れるのは飯館村で1万5031ベクレル。これを受け、農林水産省は北陸や北関東の約200か所の農地土壌を検査し、県とも協議の上、来週作付けを制限するか否か判断するとした。また、米は野菜と比べ、収獲までに要する期間が長いことから、出荷時の規制だけでは混乱を招くとして、米に関してのみ土壌の規制値を設けることにした。これにより、食品衛生法に基づく米の暫定規制値は1キロ当たり500ベクレルなため、5000ベクレルを超える放射能物質が検出された水田土壌は作付けできない。なお、福島県の米生産量は約45万トンで全国4位。