農水省、昨年度の戸別所得補償モデル対策支払額は4958億円
執筆者:編集部2
農林水産省は、5月13日、本年度から実施される農業者戸別所得補償制度の全国の申請状況について、取りまとめ結果を発表した。4月30日現在の同補償制度の申請件数は97220件。申請書の配布や説明会等の早期実施が功を奏し、昨年同期に比べて申請件数が増えている。しかし一方、東日本大震災等により申請期限を8月31日まで延長した7県での取組が遅れ、宮城県・福島県と生産数量目標の県間調整を行った12道県においては、現在、増加した生産数量目標に基づき、農業者間の生産数量目標の再調整が行われるなど、前年同時期に比べると申請の出足が鈍い地域も多くなっている。なお、農水省が昨年度実施した戸別所得補償モデル対策の支払額全体は4958億円で、内訳は米戸別所得補償モデル事業の支払が3069億円、水田利活用自給力向上事業の支払が1890億円となっている。また、戸別所得補償モデル対策の交付件数は116万3090件で、内訳は個人への交付が114万9505件、法人への交付が6187件、集落営農への交付が7398件となる。