ポッカ「レモンの時計遺伝子発現に及ぼす効果」検証

      執筆者:編集部

(株)ポッカコーポレーションの中央研究所では、レモンが持つ様々な機能性についての研究の中で、この度、早稲田大学先進理工学部・柴田重信教授との共同研究により、レモンの香り成分やレモン果汁を摂取することで、様々な生命活動の調節に関与している時計遺伝子の発現を高めることを明らかにした。これまでの研究では、レモンの香り成分の主体であるリモネンが体内時計を同調できる可能性が示されていたが、本研究の動物実験において、リモネンやレモン果汁の摂取が、体内時計を調節している時計遺伝子の発現を高める作用があることを確認した。時計遺伝子の発現が高まると、体内時計の同調が促進されることから、寝起きにレモンを摂取することで、目覚めが良くなるなどの効果が期待できる。最近では、不規則な現代生活による体内時計の調節不全は、運動能力や代謝機能の低下を招き、メタボリックシンドロームの原因になると考えられている。同社は今後、レモンの成分による体内時計調節を介した、メタボリックシンドローム予防の研究および商品開発にも取り組んでいく。