<コンビニ創業戦記・「鈴木貞夫言行録」>(第39回)
第5章「ソフトブレーン・フィールド時代」(第19回)
「朝令スピーチ事例集」⑱
――2019・1・4――
全国のみなさん、新年あけましておめでとうございます。
新年初の「心のハイタッチ」を贈ります。
平成最後のお正月ですが、関東は快晴にめぐまれ、穏やかな素晴らしい三が日でした。
今日、1月4日は、何の日か。
云わずと知れた『官公庁仕事始めの日』。
141年前、明治6年(1873年)に制定され、今日に至る。
『取引所大発会の日』。
世界経済の行方を占う株価が注目される日です。
年末年始の新聞やテレビでは、間もなく平成が終わりに当たり、平成の30年を振りかえる番組や論談が数多く見られました。
いろいろな主張や意見の中で共通するのは、平成の30年間が、これからの世界史的、地球史的、人類史的課題をつきつけた30年であつたとの見解です。
それらの課題は大別して三つ。
一つは、連続して起こる自然災害、人間と地球環境との関係をどう調和させていくか
二つは、急激に進歩するIT、原子力、ゲノムなど、人間と科学の関係をどう調和させていくか
三つは、人種、民族、思想、宗教の違いによる差別や経済格差、分断と排除、孤立、即ち
人間と人間の関係をどう調和させていくか
いずれも世界的、人類的課題ですから、私たち個人がどうすることも出来ない課題のように見えます。
だが、そうではないと確信します。
日々の生活の中で、日々の仕事の中で、これらの課題に関心を持ち、自分に出来る事は何かを常に考え、少しでも出来ることから始める事だと思います。
私の大好きな言葉があります。二つ紹介します。
一つは日本の大乗仏教の祖と云われる伝教大師の言葉『一灯照隅の人、これ国の財なり』。
『一灯照隅』とは、与えられた場所でコツコツと自分の役割を果たすことです。
二つは、『桜梅桃李』。
桜は桜、梅は梅、桃は桃、李は李として、それぞれに見事な花を咲かせます。
人も百人居れば百人違う。
それぞれが自分の持つ力を活かして行けば、必ず大きな果実を実らせることができるということです。
2019年はSBFの第二中期計画スタートの年。
『一灯照隅』『桜梅桃李』の精神で前進していきたいと思います。
新年の発句は
『大晦日 行く年来る年 除夜の鐘』
『初春や 左舷の月の 満ちて行く』
今年も<お陽さま顔出し<ワッハッハ!>で元気に行こう!
――2019・1・30――
全国の皆さん、お早うございます。心のハイタッチを送ります。
先ずは海老原忍さんの部長昇格、誠におめでとうございます。
女性が主役となる時代のフロントランナーとして、益々のご健闘をお祈りいたします。
大寒から節分の間は、一年で最も寒さが厳しいとされる時期です。
全国で悪性インフルエンザが大流行しています。お互いに十分に気を付けましょう。
昨日・29日は「人口調査記念日」でした。
1872年(明治5年)のこの日、日本初の全国人口調査が行われたことを記念。
さて、統計調査と云えば、いま国会でも大きな問題になっている厚生労働省の『毎月勤労統計』の不正調査問題は、政府への信頼破壊の危機と言われています。
「統計」は英語(STATISTICS)で、「国家」や「状態」を意味する「STATE」が語源です。
つまり「統計は国の状態」を表すものであり、「国の基本」です。
統計の信頼が失われれば国を誤ることになるからです。
戦前の日本軍国主義の大破綻は、正確な統計の確立がなされなかったことに起因するという反省から、戦後1947年(昭和22年)に定められた統計法には、法の目的として
「統計の真実性を確保すること」と明記、また2007年に改正された現行法にも、「国民にとって合理的な意思決定を行うために基盤となる重要な情報」と明記されているのです。
『勤労統計』は統計法で定められた『基幹統計』・全省庁による56統計の一つで、GDPの算定根拠にもなる重要な統計です。
総務省が点検したところ、その内23基幹統計にも、不適切処理があると発表しました。
中でも今回の「勤労統計」は、労働者の賃金や労働時間、雇用の動向を示して、雇用保険や労災保険と連動するものですが、これまでの14年間に、全国で延べ2015万人に対し、合計564億円の過少給付となっているとのことです。
これまでも、厚労省の統計や記録の間違いは、年金記録のずさんな管理、裁量労働制に不適切なデータなど、何度も繰り返されてきました。
何故このような不適切な行為が行われ続けるのか、国民の信頼回復のため、徹底的な原因調査と信頼回復が必要です。
「数字は嘘をつかないが、嘘ツキが数字を使うのだ」という米経済学者・ランズバーグの言葉 があるそうです。
他人ごとに非ず。私たちの仕事も、「データが命の仕事」です。
もし、私たちが「嘘のデータを使ったら、ビジネスは終わり」です。
今日の発句は
『暁闇や 初満月を 仰ぎけり』
『見はるかす 凍天にある 孤月かな』
『新年会 話題は政治に 集中し』
『なおみ咲く 豪州オープン 世界一』
今週も<お陽さま顔出し「ワッハツハ!」>で元気に行こう!
「鈴木貞夫年譜・2019年度第1四半期」①
1月度
4日・年始朝令
8日・役員MT
9日・JFA賀詞交歓会
16日・役員MT&拡大役員MT
18日・監査法人三優CPAと打ち合わせ
22日・役員MT
25日・役員新年会
26日・SC会新年会
29日・部門長会
取締役会
監査役協議会 以上
(以下次号第40回に続く)
<バックナンバーは、「鈴木貞夫プロフィール及び目次と索引」を検索してください。>