カルビー「TCFDコンソーシアム」に加入

      執筆者:shirai

カルビーは2020年2月28日、TCFD(気候変動関連財務情報開示タスクフォース)による提言への賛同を表明し、賛同する企業や金融機関等の間で議論する場として設立された「TCFDコンソーシアム」に加入した。カルビーグループは、2019年4月、「長期ビジョン(2030ビジョン)」の実現に向けた5カ年の「中期経営計画(2020年3月期~2024年3月期)」を策定し、「社会共創:持続可能社会の実現」を重点課題のひとつとして掲げた。同社グループでは、世界的な気温上昇が原料である農産物の収穫や、生産・物流などのサプライチェーンに与える影響など、気候変動がもたらす中長期のリスクを想定し、持続的原料調達やサプライチェーンでの温室効果ガスの排出削減を推進しており、持続的な地球環境の実現と事業活動の両立が、新たな事業機会に繋がると考えている。TCFDによる提言は、気候関連リスクと機会について情報開示を行う企業の支援や、低炭素社会へのスムーズな移行で金融市場の安定化を図ることを目的とした、国際的なイニシアティブとなる。同社グループの持続的成長と企業価値向上に向けて、自社のリスクと機会を分析し、対応することは有用であるということからTCFD提言に賛同。今般の提言への賛同表明、並びにTCFDコンソーシアムへの加入により、提言に基づく自主的かつ積極的な情報開示を進めると共に、持続可能な社会の実現ともに新たな価値を提供し続けていく。