伊藤忠商事「DX支援サービスFOODATAを開始」
執筆者:編集部
伊藤忠商事(東京都港区、代表取締役社長 COO石井敬太)は、データ活用ソフトウェア・サービスを提供するウイングアーク1st(東京都港区、代表取締役社長兼 CEO田中潤)、食の味覚・香り・食感等の解析を手掛ける味香り戦略研究所(東京都中央区、代表取締役社長小柳道啓)、消費者購買データの分析を手掛ける電通リテールマーケティング(東京都港区、代表取締役CEO岩崎克彦)と業務提携し、食の商品企画・開発領域におけるDX支援サービス「FOODATA」の提供を開始する。昨今、消費者ニーズの多様化が加速し、商品サイクルの短縮と食のパーソナライズ化が進み、商品企画・開発への期待値が高まる一方で負荷も増大している。また、フードロスの問題が顕在化する中、消費者の需要起点でバリューチェーンを再構築する重要性が高まっている。こうした状況下、ターゲットニーズを的確に捉えた商品をいかに素早く市場に提供できるかが、企業競争力の源泉となり、そのためには「勘と経験」をデー タで裏付け、意思決定の精度とスピードを高めることが不可欠となる。 伊藤忠商事では、このような動向に着目し、食品企業の商品企画・開発プロセスにおけるデータの有効活用を支援するサービスとして、「FOODATA(フーデータ)」を開発した。 FOODATA は、味・栄養・原材料等の食品に関する「モノデータ」と、ID-POS・意識・口コミ等の消費者の行 動・嗜好に関する「ヒトデータ」を掛け合わせ、その分析結果をダッシュボードで可視化できるデータ分析ツール。開発過程では、メーカー・卸・小売業等、約50社・200名超の企画・開発・マーケティング・MD 担当者と協力、現場の声を反映させた機能を追究した。「FOODATA」は、商品企画・開発プロセスの主要な取組課題であった①「勘と経験」の裏付け、②データ分析作業の短縮、③データ取得コストの削減を実現し、効率的にアイディアを検証できる環境を提供することで、食品企業の商品企画・開発力向上のサポートを行う。