キリン「従業員の安全見守りサービス」実証実験開始

      執筆者:motoe

キリンビール(社長:布施孝之)とユビテック(社長:大内雅雄)は、キリンビール工場とキリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所で、ユビテックが提供する従業員の安全見守りサービス「Work Mate(ワークメイト)」を活用した実証実験を7月から開始。本実証実験では、キリンビール工場の従業員がスマートウォッチを着用し、「Work Mate」がスマートウォッチを通じて従業員の脈拍などを収集・分析することで、熱中症をはじめとした従業員の安全・健康状態を検知するという。キリングループでは、健康経営の実現の一環として従業員の安全・衛生の確保を最優先とした職場環境の整備に努めており、同グループとユビテックは、2019年に先行してキリンビバレッジ滋賀工場にて、全従業員を対象に「Work Mate」の実証実験を実施。従業員の転倒・転落の検知および健康管理など一定の効果を得ている。この結果を踏まえて、今回キリンビールを対象に「Work Mate」を導入して実証実験を行う。キリンビールでは、製造現場作業における労災事故の早期発見・未然予防の実現を目指し、これまで従業員の転倒防止などの安全・衛生を重視した体制づくりに努めてきたが、一方で、猛暑日の増加にともなう熱中症による救急搬送者数が年々増加傾向にあるように、工場現場における熱中症リスクも高まっている。今回、熱中症予兆の検知機能が付加された「Work Mate」を活用することで、従業員の安全性のみならず、健康状態を“見守り”の対象に加えて実証実験を行うとしている。