キリン「ジャパニーズウイスキー富士」輸出国拡大

      執筆者:motoe

キリンビール(社長 堀口英樹)は、「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」、「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士」を10月末より新たにシンガポールへの輸出を開始する。また、「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士」については、新たにアメリカ、オーストラリアへの輸出も開始する。同社の国産ウイスキー事業の歴史は、1972年のキリン・シーグラム社設立に始まり、それ以来ウイスキーの可能性を広げる商品を開発・発売してきたが、1973 年に稼働した富士御殿場蒸溜所は、モルト、グレーンウイスキー原酒両方をつくることができる世界的にもまれな蒸溜所で、世界五大ウイスキーのうち4つをカバーするノウハウを持つ。2020年に発売した「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」は、世界的にも高く評価されており、2021年の販売数量は国内で約3倍以上、海外では約20倍以上となるなど国内外で大きく伸長。以前より販売をしていたアメリカにおいては、3月時点で8州での展開だったが、直近の9月時点で19州へと拡大している。「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士」は、モルトとグレーンを同一の蒸溜所でつくる富士御殿場蒸溜所ならではの世界的にも珍しい新しいスタイルの商品。「富士」ブランドの9月累計輸出金額は、前年の約2.5倍と好調を見せている。こうした海外での好評を受け、今年の3月から「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」をオーストラリアで、6月から中国で販売を開始。さらに今回新たにシンガポールでの販売も開始する。加えて「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士」についても、新たにアメリカ・オーストラリア・シンガポールでの販売を開始することで、当初掲げていた2025年までに「富士」ブランドの海外比率50%の目標を、2022年内に達成する見込みとなる。