メルシャン「まっこい梅酒」リニューアル

      執筆者:motoe

メルシャン(社長:長林道生)は、和歌山県産梅を100%使用した「まっこい梅酒」を中味・パッケージともにリニューアルし、2023年1月下旬より全国で順次発売する。「まっこい梅酒」は、2022年1-11月の累計販売数量が前年比107%と伸長しており、2011年の発売以来、幅広い消費者に親しまれている梅酒ブランド。原料の梅には、桃やトロピカルフルーツを思わせる甘い香りが特長の和歌山県日高郡みなべ町の「黄色い完熟南高梅」が使用されている。「黄色い完熟南高梅」は、一般的に青梅に比べて収穫時期が遅いため、完熟であるが故に実が柔らかく生果での移送が難しい状況で、大部分が梅干しなどに加工されており、用途拡大・価値向上が産地の課題だったが、同社では、青梅にはない「黄色い完熟南高梅」の“フルーツとしてのおいしさ”に注目。ワインメーカーならではの技術を生かしてフルーティーで濃厚なおいしさの「まっこい梅酒」を開発した。なお、みなべ町の生産者やJA紀州と協働して構築した「黄色い完熟南高梅」を生果で取引する新たなサプライチェーンがきっかけとなり、「黄色い完熟南高梅」をピューレ化してジャムにしたり、梅シロップや梅酒に使用するなど用途は広がりをみせており、現在では産地の経済的価値の創出に寄与するとともに、安定的・持続的な農業経営に貢献しているという。