国分「業務卸久世と共同で中国市場に本格参入」

      執筆者:編集部

国分グループ本社は、業務用卸久世(東京都豊島区、代表取締役社長:久世真也)との間で、 久世の中国グループ会社である上海日生食品物流有限公司(中国上海市、董事長:吉田弘之)および久華世(成都)商貿有限公司(中国成都市、董事長:吉田弘之)に関する持ち分の一部譲渡契約を締結し、2社をグループ会社化する。グループ化の目的は「中国の外食市場はアフターコロナの回復期にあり、今後も成長が見込まれる。アジアにおける日本食レストランの半数以上の約6万店が中国に存在し、今後も増加していくものと思われる。このような状況下、国分と久世は協力して中国事業を一層拡大していく方針で一致した」。国分は中国グループ会社である上海峰二食品有限公司を中心に、上海市、蘇州市で、日本食業務用食材卸売事業の拡大を進めている。一方、久世は上海日生および久華世成都を通じ、上海市、杭州市、成都市、重慶市、武漢市を中心に広く日本料理食材を卸しており、多くの日本食レストランとの取引を進めている。中国における日本食材市場の要請に応え、成長を図るためには、国分の資本力や商品力と久世の培ったノウハウを融合することが必要との考えに至り、国分は久世より上海日生と久華世成都の持ち分各80%を取得することにより両社をグループ会社化し、既存の事業と合わせて、中国の主要都市における日本食を中心とした業務用食材卸売事業の基盤と販売網を強化する。久世は引続き上海日生と久華世成都の持ち分の20%を継続保有して、外食企業を中心とした取引先に対して一層のサービスレベルの向上に協力する。今後は両社協力のもと、中国事業の拡大を加速化させていく。 2. 中国事業の展開(取り組み内容)として ①上海エリアの流通基盤強化、上海峰二、上海日生の商品ラインアップを合わせると約4,000skuの品揃えを有することになる。日本料理食材を一括で購入できるプラットホームや上海市内を張り巡らす物流網を提供することで、上海に進出する日系外食企業や現地飲食店をワンストップでサポートする。②サービス提供エリアの拡大、上海、杭州、成都、重慶、武漢に進出している上海日生および久華世成都を迎え入れることで、業務用日本料理食材のサプライチェーンのエリア拡大を図る。主要都市を結ぶ販売ネッ トワークを強化し、顧客の中国広域への出店・進出をサポートする。③酒類・生鮮カテゴリーの拡大、現在取り般加工食品に加え、酒類および鮮魚を中心とした生鮮に拡大する。両社グループが保有する業務用チャネルを最大限に活かし、中国産の清酒やビール、水産物などに加え、日本産和酒や海外生鮮品の輸入販売を強化する。④商品開発および輸出の強化、上海日生、久華世成都、および国分グループのノウハウ、調達力を活かし、品質やコスト競争力の高い業務用オリジナル商品の開発を進める。中国国内のみならず、日本やアセアン、欧米諸国への輸出も視野に入れて販売を強化する。⑤日本の伝統的な食文化の伝播2013年にユネスコ無形文化遺産に登録され、幅広い形で世界中の人たちに美味しいと親しまれて いる「和食」の楽しみ方や日本食材の使い方を中国全土に広めていく。食を通じて日本の「和」、自然の幸と人との調和の「和」、食卓を囲む人々の笑顔の「和」を創造する。3.本契約に関する日程と契約後の出資比率、譲渡契約締結日:2024年5月31日、出資移動予定日:2024年6月20 日~ 2024年6月28 日、出資額比率:(上海日生) 国分 80% 久世 20% (久華世成都) 国分 80% 久世 20%、(但し久世は久世香港を通じた間接保有になる)、4、企業概要、上海日生食品物流有限公司 会社名:上海日生食品物流有限公司(本社所在地:中国上海市普陀区曹楊路362弄15号1104室)、代表者:董事長 吉田弘之、事業内容:食品・酒類卸売業(業務用)、資本金:141.7 万米ドル、設立:1997年8 月、久華世(成都)商貿有限公司、会社名:久華世(成都)商貿有限公司(本社所在地:中国四川省成都市武候区盛隆街9号中日会館1E室)、代表者:董事長吉田弘之、事業内容:食品・酒類卸売業(業務用)、資本金:7,812.5千元、設立:2012年5月。