ヤクルト「生産子会社設立で新ブランド立ち上げ」

      執筆者:motoe

ヤクルト本社(社長:成田裕)は、2024年10月に生産子会社としてヤクルトプランツファクトリーを新たに設立し、新ブランド「豆乳の力」の生産を開始する。同社は長期ビジョン「Yakult Group Global Vision 2030」および「中期経営計画(2021〜2024)」において、今後の新たな事業の柱として「植物素材利用食品」への参入を発表。その実現のため、レモンなど植物素材のリソースを有するポッカサッポロフード&ビバレッジ(社長:時松 浩)と、2021年11月に業務提携契約を締結し、同社独自の乳酸菌・発酵技術を組み合わせた植物素材利用食品の検討を進めてきたが、その一環として、消費者への新たな価値提案と更なる市場拡大のために、ポッカサッポロが有する植物性ヨーグルト事業を取得し、同社が事業主体となることを、2023年9月に合意。加えて、植物性ヨーグルトを製造するポッカサッポロ群馬第二工場の生産設備についても同社が取得することを2024年3月に発表。同社は、ポッカサッポロから取得した植物性ヨーグルト事業と生産設備を活用し、今回、新たな生産子会社を設立し、新ブランド「豆乳の力」を発売するに至った。「豆乳の力」は、豆乳を乳酸菌とビフィズス菌で発酵させて作ったはっ酵豆乳食品で、「豆乳の力 プレーン」(110g)、「豆乳の力 ブルーベリー」(110g)、「豆乳の力 プレーン無糖」(400g)。同社は2024年10月7日にこれらの発売を予定しており、同商品の導入により、近年世界全体で拡大傾向にある植物素材利用食品市場へ本格参入する。