日本食生活文化財団「食生活文化賞と助成費贈呈式開催」
2016/09/02 執筆者:編集部
11月12日、(財)日本食生活文化財団による平成22年度第31回食生活文化賞授賞式と調査研究助成費贈呈報告が東京・上野の上野精養軒で開催された。食生活文化賞とは、伝統的食文化の継承に務めた人物に贈られる賞で、31回で1134人を表彰している。平成22年度は特別功労賞に村上利雄氏、小島利通氏、金賞に伊澤英機氏、宇都宮久俊氏、中村榮佑氏、銀賞に林和広氏他19名、教育功労賞に遠山巍(たかし)氏が選出された。食生活文化に関する調査研究助成費は島崎とみ子氏と増田仁(めぐみ)氏に贈呈された。金賞受賞者を代表し、隠れ里車屋総料理長の伊澤英機氏は、「微力ながら努力を続けてきた結果の賞と思い、今日の感動を胸に、これからも日本古来からの食文化を伝えていきます」と謝辞を述べた。授賞式後は、上野精養軒の伝統と進化を感じる料理を味わいながら互いの長年の労をねぎらい、祝福し合った。同財団の名誉顧問である奥野誠亮(せいすけ)氏は、「財団を立ち上げた31年前と今を比べますと日本食も国際社会で評価されるような時代になった。食生活に携わる人たちが、日本の文化を支えているのだという気持ちがだんだん浸透してきていると感じている」と語った。