カネカ、還元型CoQ10の対インフルエンザ効果を確認

      執筆者:編集部

(株)カネカは、富山大学との共同研究で、還元型コエンザイムQ10(以下、還元型CoQ10)がA型インフルエンザウイルス感染に対して、強い予防効果があることを動物実験にて確認した。予め還元型CoQ10を経口投与したマウスに弱毒性のA型インフルエンザウイルスを鼻から感染させ、気道及び肺の「ウイルス量」や「ウイルスに対する抗体の産生量」などを測定し、インフルエンザウイルスに対する有効性を評価した。その結果、有意なウイルス増殖抑制効果と、抗体の十分な産出が確認された。CoQ10には酸化型と還元型があり、体内でエネルギー産生賦活や抗酸化作用など、細胞が正常に機能するうえで必須の作用を発揮するのは、大部分が還元型と考えられている。酸化型が機能を発揮するためには、体内で還元型に変換される必要があるが、この変換力は加齢や病気等によって低下することが分かってきている。同社が世界に先駆けて開発した還元型CoQ10は、体内で変換の必要がなく、酸化型よりも幅広く優れた生理活性を発揮するとことが期待される。