高病原性鳥インフルエンザの猛威、留まることを知らず
執筆者:編集部2
農林水産省は、29日、愛知県および鹿児島県において確認された高病原性鳥インフルエンザのウイルスについて、(独)農研機構動物衛生研究所が性状を検査・分析した結果、愛知県がH5亜型、鹿児島県がH5N1亜型ろ、いずれも強毒タイプであることを確認した。また、ウイルス遺伝子の一部を解析した結果、愛知県及び鹿児島県のウイルスは、今般、宮崎県の家きんから分離されたウイルス等と99%以上の相同性を持っていることが明らかになった。一方で、宮崎県における2例目の高病原性鳥インフルエンザ発生農場を中心とする移動制限区域内82農場で感染確認検査を行った結果、すべて陰性と確認。これを受け、農水省は、1例目農場の周辺農場を中心とする移動制限区域内の農場と同様に、家畜保健衛生所への死亡鶏数の毎報告や出荷開始日または前日の異常の有無確認を徹底した上で、移動制限区域内の採卵鶏農場からの卵の出荷制限を解除した。また、1例目と2例目を中心に設定されている移動制限区域を5kmに縮小し、5km~10kmの範囲を搬出制限区域に設定することとした。