JAグループ、緊急つなぎ資金の提供等による支援措置を実施

      執筆者:編集部2

JAグループは、東日本大震災・福島原発事故の発生に伴い、農畜産物の出荷停止・自粛や風評被害に苦しむ農業者への緊急支援対策を講じている。JAバンクでは、被害農業者の資金繰りの円滑化を資するため、借入金の期間延長や「緊急つなぎ資金」の提供、借入者金利負担が無利子になる利子補給等を行う。緊急つなぎ資金は、当面最大で2~3千億円規模が想定される。また、被災農業者が購入した飼料・肥料・農薬代等については、JAがその支払期限を延長する場合、JA全農はすべての納入品を対象に、当該JAに対する支払期限の延期または金利助成を行う。さらに、福島原発事故に伴う東京電力に対する損害賠償請求については、国が設置する農業被害に係る連絡会議等に参画するとともに、農業者の請求をJA・全農・中央会でとりまとめ、早急に東京電力に賠償請求と早期の仮払いを要求する構えだ。