水産庁、釧路港沿岸域にて鯨類捕獲調査を実施
執筆者:編集部2
水産庁は、4月25日(月)~6月上旬まで、北海道釧路市釧路港を中心とした半径50マイル以内の海域にて鯨類捕獲調査が行う。同調査では、鯨類による捕食が漁業資源に与える影響評価に関するデータを収集するため、3隻の標本採集船が釧路港より半径50マイル以内の海域でミンククジラの捕獲調査を行い、胃内容物の餌生物種の同定、内容物量の測定、生物学的情報の収集等が行う。調査結果からは、春季の釧路沖でのミンククジラの餌生物や餌の捕食量が明らかとなり、秋季の釧路沖での調査結果と比較することにより、季節によるミンククジラの食性の変化についての科学的知見が得られることが期待される。例年、同調査は春季に宮城県鮎川沖、秋季に北海道釧路沖にて実施されている。しかし、東日本大震災による被害を受け、宮城県鮎川沖での調査実施が困難なことから、本年度は春季も釧路沖にて実施されることとなった。なお、調査はミンククジラの捕獲上限頭数60頭を捕獲し次第終了する。