キリン「海外向け一番搾り」リニューアル

      執筆者:motoe

キリンビール(社長:布施孝之)は、世界の40(2017年7月24日時点情報)の国と地域で展開中の「キリン一番搾り」(海外では「KIRIN ICHIBAN」)の味覚とパッケージデザインをリニューアルし、輸出品は8月製造分から、海外製造品は12月製造分以降順次展開を開始する。「KIRIN ICHIBAN」は、“日本らしさを体現したおいしいビール”として支持を獲得し、2016年の海外での販売は対前年比約2割増と伸長。同社調査によると海外の消費者からは「自然の恵みをひきだしたおいしさ」「丁寧なものづくりによる品質の高さ」「あたたかみのあるパッケージ」「日本語のネーミングやロゴ」が評価されているとしているが、今回、国内品を日本の消費者の繊細な味覚を満足させる“さらにおいしいビール”に進化させるとともに、海外品もさらなる進化を図ったという。同商品では、麦汁濾過工程における濾過温度をより低温にすることで雑味・渋味を低減したほか、麦芽から引き出される窒素(うまみの元になる成分)を増量し、「麦のうまみ」をアップ、さらに、酸味や甘い香りを抑制することで、より調和のとれた味わいを実現。一方、パッケージも、国内品と同様に“丁寧に搾った”印象を持たせる立体的な雫マークや金蓋の採用、光沢感のアップにより品質感を高めた洗練されたデザインにしたほか、日本語のネーミングやロゴでより日本らしさを強調。同社では、同商品をグローバルブランドとして育成していくことで、発売30周年を迎える2020年に、海外での販売5割増(2015年比)を目指す方針だ。