<コンビニ創業戦記・附伝>「鈴木貞夫言行録」第10回

      2017/01/19  

 第4章「コンビニ時代」(その4)

――1976年(昭和51年)~2006年(平成18年)--42歳~72歳ーー

《ダイエー・コンビニエンス・システムズ(DCVS)】時代・②

――1989年(平成元年)~1994年(平成6年)--55歳~60歳

「社内報」

DCVS発足とともに、新社内報の発行準備に取り掛かり、社内で誌名を募集して、月刊の「青空」と決定する。

発行当初の編集方針は、社員の融合融和を第1としつつ、サンチエーン、ローソンそれぞれの持ち味への理解と共感を深めることに努めることから始まった。時の経過とともに、DCVSとしてのコーポレートカラーを打ち出すようになる。

(DCVS社内報創刊準備号と「青空」’90・4月第2号)

「講演」

この頃は、時代の寵児としてコンビニの急成長が注目されており、DCVSの戦略的動向についても関心が高かった。経済紙や業界誌、時には取引メーカーなどからの講演依頼を受けた。次に記録の残るリストや講演レジメなどを挙げたい。

<講演リスト>

’89年(平成 元年)11月・「日経流通セミナー」(鹿児島県産業会館)

(セミナー概要)

’90年(平成 2年) 3月・「キツコーマン社講演」(キツコーマン東京本社)

(セミナーレジメ)

5月・「コンビニ・トップ・マネジメントセミナー」

(CVSビジネススクール)

(セミナーレジメ)

6月・「日食特別セミナー」(日通霞ケ関ビル)

(セミナー概要とレジメ)

8月・「厚木市商業大学」(小田急厚木ホテル)

(セミナー概要と風景)

8月・「清酒戦略セミナー」(虎ノ門パストラル)

’91年(平成 3年) 6月・「SV情報武装セミナー」

(日本スーパーヴァイジング研究会)

(セミナーレジメ)

7月・JFA月例セミナー」(ホテルサンルート東京)

(セミナーレジメ)

11月・TKC中部会セミナー(ホテルキャツスルプラザ)

(セミナー概要とレジメ)

12月・「21世紀食品経営者フォーラム」(八重洲冨士屋ホテル)

(セミナー概要)

'92年(平成 4年) 3月・「サクセスCVS戦略セミナー」(ダイヤモンド社ホール)

(セミナー概要)

’94年(平成 6年) 2月・「日刊工業新聞セミナー」(日刊工業新聞社)

 

「新聞・雑誌・書籍など」

(「ビッグライフ」’89年5月号)    (「2020AIM]’89年9月号)      (「エクぜクティブ」’90年3月号)

「CVSは生活者主権の時代を切り拓く主役だ」

(商業界’94・7月号インタビュー)

「フライチャイズ創業物語」

(「フランチャイズ創業物語」’91年6月刊)

「ローソンオーナー福祉会」

オーナー福祉会は、設立時から私が担当し副理事長を務めた関係で、代々の理事長始め全国の理事さん方と、ご夫婦ぐるみで親密な交流を重ねる機会を数多く持つことができたのは幸いであった。

  

このあたりについては、≪DCVS回想録第1回第4回)に、すでに詳説しているので、参照して頂きたい。

最近は、お互いに歳をとり、直接お会いする機会も少なくなったのだが、それでも、年賀状や暑中見舞いのやり取りが続いている方は多い。

関東のオーナーさんでゴルフ好きの方とは、今でも時に共にプレーする機会があるのは嬉しいことである。

その中で、特によくお付き合い頂いていた北村修さん(福祉会元理事・埼玉和光市にて三店舗経営のオーナー)が、2015年3月1日、急逝されたのは、痛惜の極みであった。北村さんは、70歳の古希を迎えられたばかりであった。

北村さんは、堂々たる体格の偉丈夫で、ゴルフは飛ばし屋、シングルの腕前であり、健康そのものに見えたのだが、残念ながら病には勝てなかった。

北村さんはオーナー福祉会OBで作る富士山会メンバーであり、オーストラリアのケアンズやグアム、サイパンなどへのゴルフツアーにも、ご一緒して、思い出をたくさん頂いた仲である。謹んで、ご冥福をお祈りしたい。

(北村さんとの富士山会グァムツアーの思い出)

「JFA・日本フランチャイズチエーン協会設立20周年記念」

日本フランチャイズチエーン協会が設立20周年を迎えた当時、ファミリーマートの沖さんが協会会長、モスフードの桜田さん、ケンタッキー・フライドチキンの大河原さんと私の3人が副会長であった。

フランチャイズビジネスの発展の歴史を記念しようと、各種の事業が企画されたと記憶している。

その一つが、JFA20周年誌「21世紀の主役・われらフランチャイズビジネ」の発行であり、またシンポジュームの開催であった。

なお、その他のJFAの活動については、≪DCVS回想録第5回第9回≫に詳しく述べている。

ーー1991年(平成3年)10月20~21日――JFA設立20周年記念セミナー開催

  

(JFA設立20周年記念講演録とシンポジューム風景)   (第1回JFAゴルフ会)

以下は、JFA機関誌「フランチャイズエイジ」92年1月号への私の投稿文である。

 『新年に想う』

本年は、JFA創立20周年という歴史的節目を迎える。

日本のフランチャイズ・ビジネスは、この20年間に飛躍的に発展したが、その間にJFAが果たした指導的役割は大きく、特に歴代のJFA会長をはじめ役員、関係者各位及び会員企業各社のご努力に対し、深く敬意を表したい。

しかしながら、日本のフランチャイズ・ビジネスは漸くその産業的地位と社会的機能について、正しく認識され始めたところであり、これからが本当の発展と社会的貢献の時であるといえよう。

今、我々に求められているものは、大きな志としっかりした哲学を持つことだと思う。

人類や生命、平和や人権などの普遍的な価値に立脚することであり、それを現実化し、行動化するシステム作りともいえる。

90年代を迎えて、内外共に世界史的な出来事が相次いでいる。

これらの変化の底流は、市場経済化という「グローバリズム」、EU統合という「リージョナリズム」、民族紛争という「ローカリズム」のアンビバレントな三つの流れの混沌の中での、新しい世界秩序への胎動であろう。そして、ますます日本に求められるのは、人類全体の幸福という視点での国際貢献であろう。

日本の国際貢献には、ODAやPKOという国家的なハードパワーの途もあり得るが、日本に最もふさわしいのは、民間のソフトパワーによる途であると思う。

その一つは「経済大国から生活大国へ」の転換というプロセスを通じて、真の豊かさを実現するという「ジャパンウエイ・オブ・ライフ」のモデルを創りだす途である。更に、そのノウハウを提供することを通じて、「国際的な不平等と格差」の克服に貢献していく途である。

21世紀を拓く新しい経営哲学は、既成の企業から生まれるよりも、世界に通じる「人間の良識」や「社会的正義」を自覚した、独立した個人、自立した人間たちによって創りだされるのではあるまいか。

JFAの使命はまさに、このようなアントレプルヌール・シップを持つ多くの新時代の企業家たちを生み出し、育て上げることにあると考える。

この一年、JFAの活動にいささかでも貢献できればと念願している。  】

(JFA機関紙「フランチャイズエイジ」’92・1月号より)

「第6回・アジア小売業者大会」

――1993年(平成5年)10月5~8日――

(第6回アジア小売業者大会’93・10月パンフと記念写真)
≪DCVS回想録≫第6回を参照してください。

「5000店達成記念シンポジューム・イン・ハワイ(前期)」

――1994年(平成6年)5月14~21日――

「5000店達成記念オーナーシンポジューム・イン・ハワイ」については、≪DCVS回想録第13回14回≫に詳説したので、ここでは前期と後期に分けて、PAL誌に掲載された写真を紹介することとしたい。

(ローソンファミリー機関紙「PAL]’94・7月号・セミナーオープニングパ―ティ)

 

 

(オーナーさたちとの記念写真)

「ローソン東富士ゲストハウス」

ローソン東富士ゲストハウス時代の記憶は、私のコンビニ人生の中でも、格別に鮮やかな印象を残こしている。

その事は既に、≪DCVS回想録第20回第30回≫にかけて詳述しているので参照していただきたい。次は、ゲストハウス竣工記念で写したスタッフたちとの写真である。

(ローソン東富士ゲストハウス竣工記念写真)

ダイエーコンビニエンス・システムズ時代の年譜については、すでにDCVS回想録(第45回第46回第47回)にまとめているのでここでは省略したい。

以下次号で、鈴木貞夫言行録(第11回)を掲載します。

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