矢野経済研究所「2012年惣菜(中食)市場規模」発表

      執筆者:編集部

矢野経済研究所は2012年度の惣菜(中食)市場規模の調査結果を公表した。それによると2012年度の惣菜(中食)市場規模は、小売金額ベースで前年度比106,6%の8兆2278億円であった。国内景況感悪化の影響を受け、一時期低迷したものの、2010年度以降、堅調に推移している。販売チャネルではコンビニエンスストアが好調であったのに対し、百貨店は低迷した。コンビニエンスストアや量販店などで販売される惣菜の品質が向上したため、商品の差別化が困難になっていることが一因と考えられる。惣菜(中食)市場は今後も安定的な推移を予測、長期的には少子高齢化の影響を受けるものの、単身・共働き世帯は増加し、家庭で調理する機会が全般的に減少、惣菜(中食)の利用頻度は高まるとみられることから、2013年度の市場規模は前年度比106、6%の8兆2796億円、2014年度は同100、5%の8兆3213億円と安定成長を予測する。