江崎グリコ「包括連携協定」を大阪府と締結

      執筆者:shirai

江崎グリコは1月29日、地域社会のさまざまな課題解決に向けた公民連携の一環として、大阪府との間で『包括連携協定』を締結した。協定は対象を「防災」「子ども・教育」「健康」「D&Iの推進」「府政のPR」の5分野に定め、大阪府との間で連携と協働を図るため、各分野で両者が有する人的・物的リソースを活用する。大阪府との協定は、都道府県レベルの広域自治体単位では、同社グループで初の締結となり、基礎自治体を含めると5つ目の自治体となる(既に協定を締結している基礎自治体:兵庫県神戸市、埼玉県北本市、東京都渋谷区、奈良県三宅町)。協定締結に際1月29日に、吉村洋文・大阪府知事と江崎勝久・同社代表取締役社長により、大阪府庁で締結式が執り行われた。締結式で吉村知事は「江崎グリコのブランド力とネットワークを借り、府民の皆さんのために多くの取り組みを進めていきたい」と述べ、一方、江崎社長からは「今回の協定は創業以来進めてきた事業を通じて社会に貢献する一環であり、様々な社会課題に対する取り組みを大阪府と共に進めていきたい」と挨拶があった。災害時支援に関する協力では、府や市町村へGlico製品を提供するなど、要請を受けて災害時支援に協力。大阪880万人訓練をはじめとする各種防災訓練への参画や、保存食や乳児用液体ミルクの活用などを通じ、府民に対する防災意識の醸成と普及を図る。子ども・教育に関する協力では、府内市町村や在阪企業に向け、プレパパ・プレママを支援するセミナー・相談会の実施(栄養・夫婦育児参加など)や、妊娠期から夫婦で使用できる子育てコミュニケーションアプリ「こぺ」(スマートフォン向けの無償アプリ)の推奨を通じて、妊娠期からの夫婦の育児参画を推進する「Co育てPROJECT」を展開。また、妊婦への栄養支援として、府内の医療機関と連携し、妊婦の方への課題解決に貢献する。また、Glicoが開発した、おいしいおかしを食べながら楽しく遊び、学ぶことができる小学生を対象としたプログラミング授業「グリコード」など、Glicoが持つ児童向け授業を展開。さらに、出前授業や放課後子ども教室と連動して「こころの再生」府民運動の取組みに協力し、子どもたちの健やかな育ちと学びを応援する。健康への協力では、Well-Being OSAKA Lab参画企業として、他の参画企業との連携により働き方改革や健康経営の取組みを推進するとともに、府民の「健康」への取組みを推進。さらに、感染症の予防・啓発活動に協力するとともに、健康診断時に対象となる社員の風しん抗体検査や予防接種等を引き続き促進する。ダイバーシティ&インクルージョンの推進では、「男女いきいき・元気宣言」事業者へ登録し、すべての人がいきいきと働ける職場環境づくりを推進。OSAKAしごとフィールドと連携し、府が主催するセミナー・イベントへの講師派遣等を通じて、女性の就業促進をサポートするほか、大阪府障がい者サポートカンパニーに登録し、障がい者の雇用促進に取り組む。府政のPRとして大阪府メインキャラクター広報担当副知事もずやんが、Glico主催イベントなどに出演するなど、府政の周知・PRを行う。