キリン「乳酸菌機構解明」発表

      執筆者:shirai

キリンホールディングスは、乳酸菌Lacticaseibacillus paracasei KW3110がヒト樹状細胞に取り込まれた後、乳酸菌由来RNAが細胞内で認識されることで、アレルギー反応に関わる2型炎症を抑えるサイトカインIL-12の産生を誘導する仕組みを解明したと発表した。軽症から中等症の花粉症症状の緩和が確認されている同乳酸菌について、抗アレルギー作用の分子メカニズムの一端を示したもので、死菌でも効果を発揮する理由の理解深化にもつながるとしている。研究では、同乳酸菌由来RNAが樹状細胞内のTLR8を介して認識され、IL-12産生を促進することを確認したほか、比較対象のLGG乳酸菌由来RNAより強い誘導能も確認した。研究成果は学術誌「International Archives of Allergy and Immunology」に掲載予定。今後は花粉症などによるQOL低下の軽減や素材価値向上への活用を目指す。 <研究概要>対象:乳酸菌Lacticaseibacillus paracasei KW3110 確認内容:ヒト樹状細胞への取り込み、乳酸菌由来RNAの認識、TLR8を介したIL-12産生誘導 示唆:2型炎症を伴うアレルギー反応の抑制機構の一端を解明、死菌でも効果を発揮する理由の理解深化 掲載誌:International Archives of Allergy and Immunology