東洋新薬、大麦若葉末の安全性と下痢改善を確認
執筆者:編集部
(株)東洋新薬は、大阪青山大学、財団法人癌研究会癌研究所、日本赤十字社医療センターとの共同研究において、大麦若葉末の消化管への安全性および下痢症状の改善を臨床試験により確認した。「大麦若葉末」は、イネ科オオムギの若葉部を乾燥、微粉砕加工した機能性食品素材。臨床試験において、便通改善作用を有することを確認しており、同社は既に便通改善作用における特定保健用食品の許可を取得している。このたびの研究により大麦若葉末は、消化管内の粘膜に炎症を起こしにくく、安全性の高い食品素材であることが示唆された。また、12週間にわたる摂取期間において水様便の発現頻度が減少傾向にあり、摂取5週目以降は全く発現が認められなかった。このことから、大麦若葉末には、水様便出現を抑える効果も有することが期待される。この研究結果は第15回日本食物繊維学会大会(11月22日~23日)において、発表された。